月曜日は義兄と平治岳まで、ミヤマキリシマ詣でだ。
フンフフフン♫
鼻歌を口ずさみながら準備をしていると、スマホがピコピコと鳴った
《明日(月曜日)、平治岳に登ってみようかと・・・》(Fさん)
マジか。
早速返信。
《そんなら一緒にどう?》
思いもかけず、4人での平治岳となった。
吉部登山口をスタート。
初っぱなから木の根の急登だ。
暮雨の滝を過ぎ、
ひたすら登って行くと、仄かに稜線が見えてきた。
大戸越到着。
ひとまず休憩だ。
虫害から復活したミヤマキリシマ
「そんじゃ、出発しようか。」
「はーい。」
ミヤマキリシマを楽しみながら、エッチラオッチラと歩を進める。
南峯に到着。
そこには・・・
天空の花園が待っていた。
「わあー、綺麗!!」
「凄かあ!」
そこかしこから、そんな歓声が聞こえてくる。
まったく異存はない。
私も言おう。
「・・・き、綺麗か。」
本峰を目指そう。
登山道は大勢の登山者が登り降りするが、いかんせん狭い。
お互い譲り合いながら、片側通行で進むしかない。
はい到着。
パシャ
狭い山頂、長居はできぬ。
尾根を下ろう。
途中で訳知り顔のジジイが、同行の人々へ語る言葉が聞こえてきた。
「ここ2年、虫にやられたとよ。それでオイは登らんやったバッテン、今年は良いと聞いたけん登ったとにね。こりゃ駄目やね。花付きが悪か。」
何を言うか。
虫に食べ尽くされた、あの惨状を見たのか。
よくそんな事言えるな。
ここまで復活したのだ。
むしろ、「大したもんだ」と取り巻きに自慢してやれ。
そう言い返したいのを堪えるのに苦労した。
北大船方向。
斜面がピンクに色付いている。
こちらは坊がつる方向。
色とりどりのテントが見える。
あんなジジイの言葉を聞いた後だけに、
「おー、よしよし。頑張ったな。」と、抱きしめてやりたい気分である。
昼飯だ。
ピンクのうねりの中で食べるカップ麺。
ズズズ―
こんな贅沢なカップ麺が他にあろうか。
目の前には可愛らしい小株も。
ズズズ
そしてドウダンツツジまで。
モグモグ
ゴックン
「あー、ずっといたい。」(F夫婦)
「うん、気持ちは分かる。分かるけど、そろそろ降りようか。」(私)
名残は尽きぬが下山である。
シロバナのミヤマキリシマも元気だ。
ミヤマキリシマは、今まさに見頃である。