貴重な歴史的品々を拝見し、尚且つ、お昼ご飯までご馳走になり、ご機嫌な私。膨れたお腹をポンポンと叩き、「あーよかった。せっかくやけん、もう一軒寄って行くぞ。」盛り場の酔っぱらい様なセリフを吐いて立ち寄ったのは、ヨシビの棚田である。畦道に作られた順路に従い進む。いくらご機嫌でも、スキップはしない方が身のためである。ただでさえ狭い順路には、イノシシ避けの電柵が張り巡らされているからだ。深い緑と明るい緑、それを赤が縁取る。日本の風景は、まことに美しい。