Tシャツとサンダルの候

九州を旅する 軍艦島クルーズ他

3月16日

 

軍艦島クルーズ船に乗るため、長崎港ターミナルへと向かう。

軍艦島クルーズは初めてである。

このクルーズには、旅に出る前に事前に予約をしていた。

 

ところが15日の前日、

「明日の天候次第では欠航もあり得ます。必ずAM7:30に発表するHPを確認して、こちらに来てください。」 

との連絡が。

 

幸い、当日のHPを見たら、運航は決定したようだ。

だが、現地の波の高さによったら、島に接岸しないで、軍艦島を周遊するだけで帰る事もあるらしい。

全ては現地に行ってからの、船長判断になるようだ。

とにかく、長崎港へ行ってみた。

これがクルーズ船だ。

今現在、長崎港内の波は穏やかであるが、

 

果して・・・

 

 

AM9:00出港。

ここから先暫くは、船窓越しの撮影だ。

少々画像が不明瞭であると断っておく。

 

 

船内では、途中の名所案内がアナウンスされる。

「進行方向、右手に見えますのは・・・」

これは、三菱造船所のジャイアント・カンチレバークレーン。

世界遺産である。

そして、現役のクレーンでもある。

建造されている巨大な船は、LNGを運ぶタンカーだそうだ。

第三船渠。

これも現役のドックで、尚且つ世界遺産でもある。

左はイージス艦、右は護衛艦。

修理点検中である。

 

 

 

外洋に出る。

途端に波が高くなる。

波の谷間に入ると、エレベーターで急に降りる時の様な、ムズムズする感触に襲われる。 

波浪により、船窓に波が打ちつけられ、度々視界が消える。

 

軍艦島が見えてきた。 

島に近づくも、相変わらず波は高い。

どうなる事かと心配していたが、着桟するとのアナウンスあり。

やれやれである。

軍艦島岸壁

 

 いよいよ、上陸だ。

 

乗客は三つのグループに分けられ、それぞれにガイドが付く。

私らは、一番奥のエリヤにまず進み、ガイドスタートである。 

島にある物全てが、少しづつ朽ち果てていっている。

その原因は、海から打ち上げられた、波飛沫によるものらしい。 

 実際の所、手の打ちようはないそうだ。

正面の7階建ての建物は、炭鉱労働者用のアパート。

日本で最初の、鉄筋コンクリート造りの建造物だ。

尚、この島のアパートは、それぞれの階で渡り廊下で繋がれていた。

一番端のこのアパートから、島の反対側の端にある小中学校まで、雨に降られずに通学できたとの事。

崩壊が進む建物。

 

プール跡。 

海水を引き入れて使用したらしい。 

右が第二竪坑入坑桟橋跡。

左の赤煉瓦は総合事務所跡。

それぞれ、鉄パイプで補強されている。

真ん中後方の、岩山の高台にあるのは、全島の生活用水を賄う貯水タンクだ。

左のパイプを通って、真水がここに蓄えられていた。

 

真水は、対岸の半島から、海中パイプで送られた。

この穴は、そのパイプを通す穴である。

岩山最上部の構築物は、課長以上の幹部職員アパート。 

あの高さにある建物でさえ、崩壊を免れる事は出来ない。

ここで思い起こさねばならない。

この島の崩壊は、波飛沫により進んで行った事を。

なんとあの高さまで、波飛沫は打ち上げられているのだ。 

右に並んでいるのは、石炭を運ぶベルトコンベアーの土台。

因みに、端島(軍艦島)炭鉱は、非常に良質の石炭が取れたそうで、廃棄するものが無く、所謂ぼた山は無い。

小中学校跡。

7階建て。

 

少し前にこの建物の柱の一つが倒れ、少しづつ傾いているのだそうだ。

来年は、大規模な倒壊があるかもしれない。

これは島全体に言える事で、一年後に来た時は、風景は確実に違ってくる。

なので、

「二度と同じ風景は見られません。どしどし撮影してください。」(ガイド)

 

崩壊の美学というものがあるとすれば、この島はそれで満たされている。

 

ぼちぼち、乗船の時間となった。

係留ロープをほどく係員。

こんなに揺れているのに、摑まり立ちしながらの作業である。

足場は30㎝程しかない。

見ているこちらが、冷や冷やする。

帰り、船は軍艦島の西側に回る。

こちらからの見た目の方が、より軍艦に見えるのだそうだ。

 

なるほど、確かに。

 

 

 

波が更に高くなってきた。

エレベータ状態が、むしろ激しくなってきている。

 

ぶひゃー、揺れる!!

船酔いしそう。

 

すると、

 

「ご乗船の皆様。本来はもう少し先まで進むのですが、本日は波が高いため、ここで回頭いたします。」

 

とのアナウンス。

 

 

異議なーし!!

 

 

 

 

 

って事で、2時間半ほどのクルージングを終え、無事帰港した。

 

軍艦島。

中々に良し!

丁度昼時だ。

長崎新地中華街はすぐ近くである。 

なんか、いかにも中国らしい美意識の店である。

ここにするか。

 

勿論、注文したのは、

 

 

 

チャンポンだ。

 

しかも、特選チャンポンである。 

ウヒヒ

いただきまーす。

 

 

ズルズルズル~~~

 

 

 

ふむ。

 

まあ・・・ね。

 

 

 

 

て事で、店を出る。

 

中華街を歩いていると、小籠包を売っている売店があった。

一個100円だと言う。

 

「一つ頂戴。」

「皮が破れたので、一つおまけしますね。」

 

いや、そう言う問題じゃなくてね・・・

 

 

アチチチチ!!

 

だから、熱いっちゅーの!

(上に積み上げられた小籠包の下から発掘された、皮が破れた小籠包)

 

この汁、どうしたらいいんだよ。

ふにゃふにゃの袋から、汁を啜ろうにも、大惨事を覚悟する必要がある。

 

・・・ったく。

 

 

 

 

この日の温泉、市営有明温泉美人の湯。520円(貸タオル付)

宿泊は、道の駅 みずなし本陣ふかえ。 wifi届かず。スワローが揺れるほど風強し。

走行距離98km 累積走行距離381km

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