防災プラス ＮＯ．１６ （東日本大震災から１カ月）
災中から災後へ。防災再構築への模索
【東日本大震災はいま・・・】
「自然災害犠牲者ゼロ」を目指した志はいま・・・・・
東日本大震災を受けて政府は、「防災基本計画」を改定する方針をかためたという。
"想定外の災害”への対応を強化するというもので、原子力災害を含めて、これまでの
防災対策の基準・想定をはるかに上回る大津波による甚大な被害に対応を迫られた。
これにより、これまでの防災対策が根本的な見直しを迫られることになる。
今回の号で印象的な記事は
【 災害教訓は生きている －－－究極の津波防災 高所避難 】
〇 「此処より下に家建てるな・・・先人の石碑、集落救う」 （読売新聞/3月３０日）
「此処より下に家を建てるな」 沿岸部が津波にのみこまれた岩手県宮古市にあって
重茂半島東端の姉吉地区（１２世帯約４０人）では全ての家屋が被災を免れた。
１９３３年の昭和三陸大津波の後、海抜６０Ｍの場所に建てられた石碑の警告を守り、
坂の上で暮らしてきた住民たちは、改めて先人の教えに感謝していた。
石碑には「高き住居は児孫（じそん）の和楽（わらく） 想へ惨禍の大津波」とあり、結びで
「此処より下に家建てるな」と戒めている。大津波は石碑の約５０Ｍ手前で止まった。
地区自治会長は「幼いころから、石碑の教えを破るな」と言い聞かされてきた。
先人の教訓のおかげで集落は生き残った」と話す。
◎ 東日本大震災の被災地の皆様！ 心よりお見舞い申し上げます。
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