角砂糖の降らない夜に。

小野大輔さんの出演作品を中心にアニメやイベントの感想を語るブログです。
ネタバレ満載ですのでお気をつけ下さい。

言ノ葉シリーズ感想その7

2016年02月22日 23時48分46秒 | 言ノ葉シリーズ
実は今まで細々と探してこつこつ集めていた「言ノ葉」シリーズ、
先日序章にてに書いたとおり、ようやく書く決意が固まったので、順番に感想を書いていきます。
感想その7の今回は、「言ノ葉ノ世界」(ディスク2)の感想です。
とはいえ、本来の主役は三木眞さんと平川さんですが、完全に占い師(神谷さん)寄りの感想になってます。

↓↓作品と出会った経緯的なものと、作品の紹介と、今後感想を書くぞっていう決意表明みたいなもの
言ノ葉シリーズ(序章)

↓↓これまでの感想記事はこちら
言ノ葉シリーズ感想その1 (ドラマCD「言ノ葉ノ花」前半)
言ノ葉シリーズ感想その2 (ドラマCD「言ノ葉ノ花」後半)
言ノ葉シリーズ感想その3 (ドラマCD「言ノ葉ノ花」の特典フリートークCD「落花流水」)
言ノ葉シリーズ感想その4 (ドラマCD「言ノ葉日和」)
言ノ葉シリーズ感想その5 (ドラマCD「言ノ葉ノ休日」)
言ノ葉シリーズ感想その6 (ドラマCD「言ノ葉ノ世界」前半)


以下、注意事項。
*あえて色々なリミッターを外して書きますので暴走しています
*がっつりネタバレしています
*さすがに長編作品なので好きなシーンのみに絞って書くので、話がつながっていないかもです
*思い出しながら書いているのでセリフな一言一句同じではありません、ニュアンスを感じ取ってください
*役の名前と声優さんの名前が混在しています
*男性同士の恋愛です

OKですか?






以下、仮原くん(CV:三木眞一郎)のセリフ「緑字」、モノローグ 緑字、藤野(CV:平川大輔)のセリフ「茶色字」、藤野の心の声 (茶色字)、 占い師(CV:神谷浩史)のセリフ 「赤字」、心の声 (赤字)、シュウ(CV:小野大輔)のセリフ 「青色」

恋人である藤野に対し、心の声が聴こえないふり、聴くも聴かぬも自由自在なふりをする仮原くん。
で、聴こえなくなったという占い師に原因・経緯を聞くも、参考にならない。
「残念ながら、力にはなれない」(御愁傷様…)
やさぐれてるなぁ占い師!!
ここで、携帯電話を落とす占い師。壊れた携帯電話を、大事そうに抱える。
「へー恋人との思い出かよーロマンチックなんだなー。相手は?へー男かぁー。なんだ、あんたゲイかよ、意外だなぁ」
(心の声を聴いて一人で話を進める仮原くん)
「あんただって男の尻を追いかけてるじゃないか?…あぁ、あの男のために心の声を消したいのか?
 わかってるんだろ?あんたとあの男じゃつりあいが取れてない。諦めろ。」

「自分だって、未練たらしく携帯もってるくせして…あんただって心の声のせいで男とだめになったんだろ?
 いつだよ?別れたのって?はぁー?10年かぁー長いねぇー」

(ちがう…っ)
「なにが違うんだ?自分で10年て言ったぜ?」
「違う。俺がこうなったのは心の声のせいじゃない…」
勝手に去る占い師を、仮病をつかっておびきよせ、携帯電話を川に投げ捨てる仮原!なんでだ!!!!
「どだー?すっきり片付いただろー?」
「…ぁ…っ!」
川に飛び込み探そうとする占い師!
「離せっ!なんてことしてくれたんだっ!なんてこと…っ!どうしてこんな!!!」
声、余村さんだよー!!( ノД`)本当の姿が見えちゃってるよーーーー!!!
壊れた携帯なんて石ころと同じだといい放つ仮原くん。
(ちくしょう…殺してやる、殺してやるっ)
「君には、わからない。君のような人間には一生かかってもわからない…!
 人の心がよめてなお、人の痛みのわからない人間に、愛される術などあるものかっ!」

言ノ葉ノ花のシリアスBGMきたぁー…!泣かないで、余村さん…。鼻をすする演技まで、、見事です神谷さん。
「君は絶対に、誰にも愛されない。誰にもだ!」

仮原くんにとって、心の声は匂いみたいなもの。
電話はいい、心の声が聴こえないから。藤野に会って、心の声を聴くのが怖い。
立場は違えど、やはり、心の声が聴こえる人は、愛する人の本音に怯えてしまうのね。
その相手がどんなに誠実だったとしても、どこかで疑ってしまうのね。人間て、悲しいね。
仮原くんは、クリスマスプレゼントに高価なコートを贈ったり、
心の声を聴かないように努力してたら藤野の会話を聞き逃したり。涙ぐましい努力をしている。
一方、まだ落ち込む占い師。そんな姿に見かねた仮原くんは「そんなに好きなら別れなければよかっただろ。」と。
「相手が今どうしてるかは、わからない。何年か前に見に行ったが職場も家もかわってた。
 でも、彼は変わらない。誠実で、嘘もつけない、不器用な男。」と、ぽつぽつと語る占い師。相手ってやっぱり長谷部…。
「結婚してるかもな?」
ここで「花」のホームでのBGMきたー・゜・(つД`)・゜・
「そう、だな。親になってるならいい父親になってるだろう。家族を一番に考えれる男。
 一度大切に思ったものは、彼はきっと、一生かけて守り抜く。」
 …うん…長谷部はきっとそうする。
「でもあんたのことは捨てた」  むっかーーーー!
「捨てられたわけじゃない」(逃げたんだ、自分が、彼を拒絶して逃げ出した。)
「僕はバカだった。いつか忘れられるだろう、後悔しない日がくるだろうと思いながらもう10年だ。
 今も思わずにはいられない。もしもあの時違う選択ができていたら、自分は今も彼と一緒にいられたんじゃないか、自分は…」

「もしもねぇ、仮定の話は見苦しいなぁ!
 でも現実はちがう、現実はこっち。向こうで幸せにやってるあんたにはもうなれない。」

消える花のBGM。余村さんの心でも、なにかが消えてしまったような、そんな印象。感情と呼べるものとかが。
くーむかつくなー仮原くん。
「俺を苦しめてなにが楽しい。」 「これっぽっちも楽しくないね。」
仮原くんも悩んでてつらいんだろうけど、、、関係ない占い師に当たるのは許しませんよ!!
つっかかる仮原くんの望みは、心の声の問題じゃなくて、その先。
流れるカノン。「世界」のターン。BGMで切り替えを感じられるのは前作「花」を聴いてるからこそ。
しかし、仮原くんの想いをよそに、占い師は無情に告げる。
「聴こえなくなっても手に入りはしないよ、心の声のせいじゃない。」
それに納得する仮原くん。だって心の声が聴こえなくなったはずの占い師が現に転落したままでいるから。
でも、怒りの矛先を占い師に向けてしまう。いらつく原因は、恐れ。
藤野に会いたい。けど怖い。約束をキャンセルしたくなる仮原くん。
そして、、、なんやかんやの結果、心の声が常に聴こえていることが藤野にバレてしまう。
ずっと、藤野さんの心の声と会話をしているのに、一緒にいたいという藤野の想いを否定する仮原くんに
「心の声を聴いても、そこまで信じようとしない君を、私には信じさせる手立てがない。」
「もういい。もういいです。」
この想いは本当だと言ったのに自分を拒絶する仮原くんに、背を向ける藤野。
行かないでと願う仮原くん。
ちょ、藤野さん…仮原くんが自分の話を聞いてくれたことが嬉しかったの?そこ?優しさ?うわー理解不能ー!
とまぁ私は理解できないけど、言葉と相手を信じる心で、想いを通じあわせた二人でした。
仮原くんはやっと占い師の言葉の意味を理解できました。

そして甘い時間へ。略!(おいwww)
いやー泣いてるような苦しそうな受と、いちいち心の声をよみあげる攻が、私の萌えにヒットしなくて微妙…
仮原くん自体は嫌いではないキャラなんだけどねぇ、濡れ場での姿勢が好かん。

さて、翌朝、仮原くんのコートから古い携帯電話が出てきた?歯切れの悪い仮原くん。
実は川に投げたのは石でした。携帯電話は、捨ててなんかいなかった。
藤野に、占い師のことを話す仮原くん。心の声の過去も、恋人との思い出のことも。
「こんなかに、なんか色々つまってるみたいなんだ。」
そうしたら!藤野の学生がデータ取り出せるかも!あ、藤野は理系の准教授なのです今更ですが。
(学生に嫉妬する仮原くんとか、なんだかんだでいちゃつく二人、早く話を進めてくれー!)

ということで、ラストトラック。
「花」が好きな人は聴くべきと評判の、ラストトラック。
※以下、厳密には、「余村のような~そうでないような~」な別のキャラ(神谷さんのフリトより)と、
 「…いや長谷部くんでしょこれ」なキャラ(小野さんのフリトより)で、一応別人設定ですが、余村・長谷部と書きます※

占い師に「お前の顔も見納めかもな」と声をかける仮原くん。
そして占い師視点へ。
「さみしい…」 「花」のシリアスBGMきたー…!
1人悔やむ占い師のもとに、足音。
「占ってもらえますか。」
…っ小野さーん!! 来るってわかってても、この一言ですでに泣ける。
占い師も声の主に気づいた!声も、、、、余村さんになってる…!この切り替えに鳥肌。
「探してる人がいるんです。」
「10年前に別れた人です。」
消えるBGM。長谷部の声だけが響く。10年の時がたち、さらに深みを増した落ち着いた声がふりそそぐ。
「口先の言葉も、心の声も、意味がないと言って、いなくなってしまいました。」
「今でも納得できません。だったら、言葉はなんのためにあるんですか?伝えるためのものじゃないんですか。
 …っどうして心変わりするなんて決めつけたんです…。」

そして言ノ葉ノ花のメインテーマ曲!
「俺はずっと待ってました。」 号泣する余村さん。嗚咽…。私も涙。
「その人が連絡をくれると思って。あなたが、いつか俺の言ったことをわかってくれると信じて。」
どうしてここがわかったのか。長谷部が取り出したのは、仮原くんに捨てられたはずの余村さんの携帯電話。
長谷部が手にとったのかな?余村さんの「あっ」と戸惑う声が。
「ははっ。もう動かないのに大事にしてたそうですね。」
「シュウ…」
「かずよさん。迎えに来ましたよ。ずいぶん探してしまいました。」
そして、抱きしめる音!うあーーーーーーーーーーー(T△T)
「あ…っ。…ひとが見るよ?」
「…ぐすっ………っかまいません…っ」

うわーーー・゜・(つД`)・゜・
ずっと長谷部を探してた余村さんは、やっと、伝えたいたくさんの言葉を長谷部に言う決意をする。
静かにふりそそぐ柔らかなピアノ。まるで二人を祝福するかのように、やさしくやさしくふりそそぐ。

                     ~ fin ~


ってことで、巻末キャストコメントでも三木眞さんたちもおっしゃってますが、主役は神谷くん(占い師)だよね!!と。
ほんとにね!結局最後は「花」の二人だもんね!?
(「花」ファンだけど、一応「世界」なんだし最後のシーンはその2人にすべきかと思ったりもしましたが。
 実は原作ではここはもっとあっさりしてたのをドラマCDで長谷部のセリフを増やしたという珍しいパターンで、
 それほど丁寧にこのシーンを作ってくださったのなら文句を言わず素直に涙し感動することにします。はい。)
この作品は、「花」での二人がもしあのまま公園で別れていたら、こんな人生だったのかもしれませんよってお話で。
こんなんいやだよーーーー、占い師の過去の話のへんからずっとずっとつらかった。
これを聴いてますます「日和」とか「休日」に癒された。ラブラブな二人に会いたくて仕方ない。
こんな世界は見たくない。長谷部がちゃんと追いかけてくれて、余村さんも逃げないでくれて、本当によかった。
先に書いちゃうけど「便り」で長谷部が「嫌いになった以外の理由で離れられたら、ずっとあなたを探してしまう。
10年でも、20年でも」みたいなセリフを言うシーンがありまして、まさにこの世界だよ!と、探してるよ!!と、
「世界」を聞き終わってから「便り」聴いた時に鳥肌たった。そして泣いた。

あ、あとね、「花」とのリンクとしては、再会して抱きしめたときの「人がみるよ?」「かまいません」のセリフ。
これ、「花」の名シーンの、ホームでかわしたセリフとおんなじなんですよ。「花」の感想記事にはこのセリフ書いてないけど。
そして2作品で言い方が違う。特に小野さん。
たぶん余村さんはどちらも戸惑いを含む感じなのだけれど、長谷部は…
「花」では少し怒ったような、怯えもあるような、それでもやっと想いを口にしてくれた余村さんへの愛情に余裕がない感じだけど、
「世界」では、一度失って離れ離れになって、会いたいと想い焦がれた相手をもう二度と離さないという決意と、
再び会えて抱きしめれることへの泣きたいくらいの幸福が、つまってると思う。
「世界」での小野さんの「かまいません」の言い方が大好き。
ぐすって、涙ぐむほどの想いとか、かすれた声になってしまうほどの想いとか、なんだろ、、言葉に出来ないけれど
たった一言なのに、ただただ余村さんへの想いが流れ込んできて、もう、本当に大好き。本当に本当に大好き。
迎えに来てもらえてよかったね、余村さん…!!来てくれてありがとう、長谷部…!!!

三木眞さんはまだしも、平川さんはほぼ感想に出てこなくて申し訳なかったけれど
やっぱり最後まで聴いてしまうと占い師のことが気になってしまうので、、、本当によかった。
これ、聴くのは正直つらいんだけど、でも逆にこうなってた可能性もあったからこそ、
“今”、二人が一緒にいることの奇跡を、幸福を、祝福したいなと思います。
前も書いたけどもう1回書きます。二人に幸あれ!!


ところで。
1つだけ気になってたのですが、余村さんの壊れた携帯の意図はなんだったのかしら。大事にしてるのは、「花」での付き合ってた頃に会えない夜にせめてメールをしていたこととかの思い出だと思うんだけど、壊れたってのは意味があるの?単に、もうデータが取り出せない、自分からは連絡できないってこと?(まぁ捨てられない気持ちもわかるけどね。)
勝手に1つ仮説をたてたのは、もちろん中のデータも大切だけど、携帯の電池パックとかに二人で撮ったプリクラが貼ってあった、とか。昔、流行ったよね。いまどきの子はしないかな?長谷部から逃げるように去った余村さんは、手元に二人の写真も残っていない状態。月日が流れ携帯も壊れて画像ももう見れない。けど、携帯に貼ったプリクラは、見れる。それだけが、手元に残った、幸せだったときの二人が写った唯一の写真だったのかなって。ま、二次創作ですね。
原作の小説読めばわかるのかなー。携帯電話、印象的だっただけにちょっと気になってしまいました。


↓↓フリートークの感想はこちら
言ノ葉シリーズ感想その8 (ドラマCD「言ノ葉ノ世界」の特典フリートークCD)



2 コメント

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やっぱり本家かな~ (湊 未来)
2016-02-23 23:49:00
りんぎさま☆

ここの攻はまぁ苦手な方多いでしょうね。私は三木眞さんの声が杉田さんに似てるなーって思って、杉田さんの役でこういうやんちゃ系なキャラがいたんで少しヒイキなのです。(もちろんもっともっと真面目ないい子でしたが!)
世界は、小説を立ち読みしてきましたけど携帯の真相はうまく見つけられず。そしてラストはすごくあっさりでした。長谷部の唯一にして最大の見せ場がーー!
小説は読まずに勝手に妄想してようかなーって思ってます(笑)
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Unknown (りんぎ)
2016-02-23 13:46:09
はい、世界ですね。私もパラレルワールドの二人の声が聴きたくてCD買った一人です。
正直、世界の攻が苦手で・・。原作読んでないんですけど、読んだ方がいいのかなぁ?かずよさんとシュウの描写ももっと分かりやすいかしら・・湊さんの壊れた携帯に関しての不明点も分かるかもしれないですね。
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