ミナトデザイン @ MinatoDesign @ blog

湘南藤沢鵠沼海岸の設計事務所ミナトデザインのミナトによるブログ

プレカットの限界

2008-09-17 | Weblog
あるプロジェクトでプレカットの限界を感じました。

人の手で加工するとすればそれほど大きな問題ではないと思うのですが
プレカット工場(木造の骨組を機械で加工する工場)の
コンピュータではまだまだ出来ないことも多いのです。

床が傾いたような構造の大きな庇の骨組をプレカットしてもらおうと思いました
が、プレカット工場のコンピュータプログラムの想定外の状態のようで
エラーが出てしまうとのことでした。(簡単な加工なんですけど、、、)

コンピュータはエラーが出てしまっては動いてくれません。

人の手であれば工夫も効くのですが何ともしがたいようです。

現在の木造住宅建設ではプレカット無しでは考えられなくなってしまっていますが
やはり人の手による建築の可能性とすばらしさを感じました。

もちろんこのプロジェクトでは両方のよいところを取り入れています。
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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マー)
2008-09-19 18:51:45
今日、僕も木材加工場で打ち合わせしてきました。田舎なので自前の木材加工場をもっていて、プレカットの機械はあるのですが、基本的に大工さんの手刻みです。原寸図も昔ながらに大工さんが、板に描いてチェックしています。
一緒にチェックに行った構造家が、最近の工務店はプレカット屋に丸投げなので、あんまり現場が考えなく進むのに危惧してました。
ちょっと古き良き時代の木造の現場です。
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確かに! (ヒロ)
2008-09-19 21:36:41
現状ではプレカットなんて といって
手刻みにこだわるわけにはいかないのでしょうが
やはり手刻みの現場ってなんともいい感じがしますよね。
やはり棟梁の頭の中に全てがインプットされていてそれの基づき造られ
地に足が付いているという感じでしょうか。

まあプレカットはプレカットでしっかりと寸法関係がCADで把握できる良さもありますけど、、、

若い職人さんが手で刻めなくなってしまうのも心配です。(手刻みの心も無くしてしまうのではないかと)

私は設計段階で3Dで軸組を組立て問題のありそうな部分と肝心な部分を把握するようにしています。
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Unknown (マー)
2008-09-20 07:34:04
そうですね~~プレカットだと、カット前のチェックができるので、大工さんの頭の中のブラックボックスの部分がないので、設計が把握できるところの利点も確かにありますよね。
返信する

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