経営コンサルタント・プロ経営者として多くの企業の成長や経営改革等を実践・サポートしてきた 皆木和義ブログ

成長戦略、株式上場、経営改革、企業再建、ガバナンス経営、コンプライアンス経営、リーダー育成、著作・講演・研修に多くの実績

大手コンサルティング会社のデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社がビッグモーターの事業再生に

2023-08-17 22:28:55 | 日記
先月から関わっているという新たな情報を今日のニュースなどの報道で知った。

同社は有力なファイナンシャルアドバイザリーサービス(FAS)の会社であるから、不確定要素が多くても、3カ月ほどでロジカルな素晴らしい再生計画(いわゆる100日プラン)の文書をきっと策定されることだろう。
  
他方、たぶんKPMGやPwCなど どのFASの会社でもそれぞれの強みを活かした優れた再生計画を立てられることだろう。この報道がなされたということは、再生へ向けての大きな焦点が親会社のビッグアセット(ビッグモーター社の全株式を持つ創業家の資産管理会社)との資本関係なので、国内外を問わず、グローバルに再建のスポンサーさがし、候補などの選定も水面下で既に進んでいるということかもしれない。

その上で、社会からの信頼を得られるような素晴らしい再生計画が立案され、非上場会社であっても上場会社同様に誠実にその内容が公表されることが社会からの納得を得る上でとても重要に、試金石になるであろう。
そして、次には、その再生計画の実行者、実行の最高責任者がきわめて重要になる。
JAL再建の際には、屈指の名経営者の稲盛和夫京セラ名誉会長(当時)が高い志と経営哲学をもってターンアラウンドマネージャー(いわゆる再生請負人、TAM)の役割を担われ、見事に再建された。

一方、ビッグモーター社の場合は、稲盛氏のような方が現れるだろうか?
どなたがターンアラウンドマネージャー(TAM)、再生の最高責任者になられるのだろうか?
旧経営陣でもあった和泉社長がその役割を担われる”自主再建”であろうか?
それとも、外部、国内外から招聘される再生の専門家、ターンアラウンドマネージャーだろうか?
色々なタイプのTAMや様々な効果的な手法と実行のあり方が考えられるが、他方、このビッグモーター社の案件の難易度が高ければ高いほど燃えるようなプロ経営者、再生請負人もいるかもしれない。

次から次へと色々出てくる不正の総合デパートのようなビッグモーター社が、社会の公器として素晴らしい企業に真に生まれ変われるかどうか、すべてのステークホルダー・社会からの信頼を回復して、かつ、新たな信頼を創造できるか、顧客創造をできるか、今後を注視して行きたい。








  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ビッグモーターが「鬼滅の刃の鬼舞辻無惨」に成り果てた当然の理由、“稲盛経営”導入もなぜ?』の記事を読んで

2023-08-14 22:06:47 | 日記
筆者の小倉健一氏は、京セラ創業者の稲盛和夫氏の考え方をとても良く理解されているように感じた。

表題の記事は小倉氏の『「超一流」の流儀』に連載されていている記事で、こちらである。
毎回興味深い内容でとても良い連載である。

私自身も「経営の原点12カ条」(「経営12カ条」)について、小倉氏の上記の記事と同趣旨のことを稲盛氏からお聞きしたことがある。
元々はこの「12カ条」の最初は、経営7カ条であり、その後、11カ条になり、最終的に「経営12カ条」になった経緯がある。

四半世紀ほど前だったろうか、稲盛和夫氏にこの「経営12カ条」の活用法を直接お伺いした。
「ただ単に経営12カ条だけでは駄目で、根底、大前提に正しいフィロソフィ、哲学・経営理念がなければならない」とのご趣旨であった。
だからこその稲盛氏の京セラの社是「敬天愛人」、経営理念、京セラフィロソフィの重要性があるわけである。
それゆえ、稲盛氏の「人生・仕事の結果の方程式=考え方×熱意×能力」の「考え方」(フィロソフィ、経営哲学)がきわめて大切になるわけである。
だからこそ、方程式の一番最初に「考え方」が置かれている。

稲盛氏は、「考え方」には「マイナス100~プラス100までの幅がある」と言われているが、ビッグモーター社に関する新しい情報や報道等を見聞するたびに、ビッグモーター社の「考え方」に大きな問題があったと言わざるを得ないだろう。
稲盛氏なら、同社の「考え方」を、マイナス何点と評価されるのであろうか。


あと10日ほどで、稲盛和夫氏の一周忌である。
稲盛氏への感謝と稲盛氏の素晴らしさと「考え方」、経営哲学の重要性が今更ながらに思われる今日この頃である。





  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビッグモーター社の「再発防止策」は進んでいるのであろうか?

2023-08-04 22:27:08 | 日記
連日のビッグモーター社に関する報道を見ると、7月25日の記者会見後の同社を巡る状況は厳しさを増すばかり、近い将来の存続すら危ぶまれるような印象である。すでに詰んでいるというご意見などもあるようである。また、同社の経営破綻を待って、それから破格の値段、最小のコストで手に入れようと思っているような企業やファンドなどもあるかもしれない。

他方、記者会見から10日ほど経過したが、ビッグモータ―社改革の息吹や足音が明瞭には聞こえてこないようである。
こういう危機、有事のときは、信頼回復に向けての会社の広報力が重要だが、同社の「インフォメーション」の記載を見ると、あまり有事の広報のようには感じられない。そこからはビッグモーター社の改革が動き始めているかどうかも見えてこないし、聞こえてこない感じである。
平時の広報ではない、有事のスピーディーでタイムリーな、より積極的な開示、信頼回復を目指しての透明性のある広報が望まれる。

ところで、「インフォメーション」の7月18日の「お知らせ」に書かれている再発防止策は実際に進んでいるのだろうか?
いずれにしても、特別調査委員会の調査報告書の35頁~41頁の「第9 再発防止策の提言」の完全実施が大切であろう。

また、同調査報告書には明確なかたちでは提言されてはいないが、ワンマン的なトップ、社長への牽制が効く仕組み、ガバナンス強化の仕組みとして、形式的にも、少なくとも社外監査役3名で構成される「監査役会」設置会社に移行する必要があるだろう。あわせて、独立的な社外取締役を3人以上入れるべきだろう。でないと、信頼回復への本気度が疑われるのではないだろうか。この点はどんな感じで今進んでいるのであろうか?

特別調査委員会の報告書にある「その場しのぎの小手先の対処の仕方」にならないようにしなければならない。
前社長・前副社長等の前経営陣の責任と深い反省を大前提にして、お客様・社会全体からの信頼回復への全力の姿勢、全社挙げてのその真剣な実践が要請されるだろう。

そのためにも、監督官公庁や当局、自治体等に関係する法令違反問題や行政処分問題等についての様々な要請や調査、資料提出には、誠心誠意全力で対応して解決していくことが信頼の回復につながって行くことは論をまたないだろう。
時間が限られた有限の中で、資料提出等には大変な労力等がかかるかもしれないが、これも義務感的に仕方なくではなく、会社を良くする有り難いアドバイスと前向きにとらえて、正確に、積極的に真に実践できるかどうかが重要であろう。

さて、本筋のビッグモーター社の企業改革、企業変革である。
同社は上場していないが、東京証券取引所の「特設注意市場銘柄」に指定されたと仮定して、その手順と方法にしたがって改革を実行していくのが信頼回復には大変有益ではないだろうか。
ただ特設注意市場銘柄の場合は、資本市場の規律が働き、一定期間内に改善できなければ、上場廃止というペナルティがあるが、上記の仮定だとペナルティがないのが弱点である。しかしながら、そのような前向きな姿勢、真摯な努力が重要であろう。
もし可能であるならば、主要な取引銀行、銀行団が東京証券取引所の役割を担われるなら、改革はより良い方向に向かうのではないだろうか。

すでに詰んでいるというような状況の中、理想的かもしれないが、また、ハードルが極めて高いかもしれないが、ビッグモーター社がIPO、新規上場を目指して主幹事証券の指導のもと、社会の公器として相応しい企業になる努力をされることが信頼回復へ有益ではないだろうか。
その際には、再生のためには、京セラ創業者の稲盛和夫氏がJAL再生のスローガンとされた(大谷翔平選手等も影響を受けたとされる)中村天風氏の『研心抄』の「ひたむきに只想え気高く強く一筋に」、特に「気高く」が重要であろう。世の指弾を浴びるような企業ではなく、気高く尊敬されるような正々堂々たる企業に変革、改革できるかが勝負であろう。

そこに至る大前提として、再発防止委員会を設置して(もしかしてすでに動いておられるかもしれないが)、オープンで透明な中で、再発防止委員会のもとで改革の進捗を具体的に管理していくのが良いだろう。

チェック・進捗管理の機関として、再発防止委員会は大変有益である。
利他の心、世のため人のため、企業は社会の公器という改革哲学をもって実践されることが、それが信頼回復につながって行くのではないだろうか。
かつて特設注意市場銘柄の再建に深く関わった経験としてもそう思うのである。
一つ一つの事に対して、世の中の進化と向上に資するという強い思い、気高い思い・哲学が何より大切ではないだろうか。



(心を和ませてくれる美しい街路樹)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もし新社長としてビッグモーターの企業変革、再建をするとしたら、ビッグモーターの「改革第一弾」は?

2023-07-27 22:10:01 | 日記
様々な改革、企業変革の手法はあるでしょうが、もし私が再建、改革の新社長であれば、「経営計画書」の根本的改革・変革を「改革第一弾」、最初の一手にするでしょう。
なぜなら調査報告書に指摘されている、不正を生み出す「いびつな企業風土」の大きな原因の一つ、象徴的なビジュアルな要素が、ビッグモーターの「経営計画書」と考えられるからです。それが企業風土を革新、一新するための具体的なメッセージともなるでしょう。根本的には、企業変革や再建においては、”意識を変える”ことがきわめて重要であり、その象徴が経営計画書だからです。

また、会社解体や破綻の可能性もあるような危機の際の新トップリーダー、改革者には捨て身のような覚悟が必要ですが、その覚悟・決心を示す大きな象徴にもなるでしょう。現在の「経営計画書」の全否定をも含む白紙・ゼロベースからの見直し、その根本的変革とお客様本位・人間としての正しさを根本において新たに策定する新経営計画書の浸透が非常に重要です。
それが企業にとって何よりも大切な”信頼の回復”、お客様からの信頼の回復、すべてのステークホルダー(国交省、金融庁、消費者庁等々の様々な政府機関、自治体等を含む)の皆様からの信頼の回復の第一歩、出発点になるでしょう。

LINE(ライン)のアカウントの削除は信頼の回復につながったでしょうか?かえって証拠隠滅・隠蔽体質の疑義を招いた部分もあったのではないでしょうか。最善手といえるでしょうか?
枝葉、いわば小手先のテクニックではなく、根本的な改革、新たな経営理念、誰もが納得するような正義の経営哲学に基づく改革、正々堂々の改革の一手一手が大切ではないでしょうか。

不正の総合デパートとも揶揄されるような状況下では、名実ともに”信頼の回復”、人間としての正しさを根本に、この1点に向かって、すべての面で、真摯に愚直なほどに懸命に努力し続けることが重要です。それが真にできるかどうか。それができれば、様々な困難を乗り越え、2~3年後に素晴らしい何か、澄んだ青空のような何かを企業にもたらしてくれるのではないでしょうか。
中国古典の「易経」に「陰極まって陽に転ず」という陰陽説の言葉もあります、「善悪これしかり」です、そのためにも上記のような真摯な努力と世の中の進化と向上に貢献しようとする純粋でひたむきな気持ちが大切です。

将棋の藤井聡太七冠ような深い読みには及びませんが、会社解体などの危機すらある中で、上記のような哲学、考え方が真に実践されれば、2~3年でのビッグモーター再建・新生の道筋がありありと見えてきます。

ビッグモーターの新経営陣の方々が将棋の最善手のような手を指され続けて、すべてのステークホルダーの皆様からの信頼の回復をして、社会から真に必要とされる、大切にされるような、また、従業員とその家族の皆さんが真に誇れるような企業を目指して改革、新生されていかれるかを注視していきたいと存じております。



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森村誠一先生 ありがとうございました。

2023-07-25 20:35:35 | 日記
昨日、大変お世話になった森村誠一先生が90歳でご逝去されました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

森村先生には作家としての哲学、信念、作家としての姿勢など本当に多くのことを若い頃から学ばせていただきました。
その作家としての厳しい姿勢、情熱にはいつも襟を正させられました。

筆者の場合は、経営者、作家、歴史研究家、経営コンサルタントのいわば大谷翔平選手のような二刀流、ひいては、三刀流等の複線的な仕事人生を歩んでまいりましたが、それぞれの世界、立場での哲学の重要性とその実践の大切さを先生から学ばせていただきました。
経営者としての哲学、理念、姿勢は、直に京セラ創業者の稲盛和夫氏、アサヒビールを再建された樋口廣太郎氏、日本精工中興の祖といわれた今里廣記氏に学ばせていただき、今もその哲学の実践に努力しているところです。

森村先生のご自宅には何度かお伺いさせていただき、執筆の心構え、執筆哲学を直に実際に感じさせていただきました。
また森村先生はコーヒー(珈琲)がご趣味でいらっしゃり、そこにも森村先生の(珈琲)哲学、こだわりがあり、コーヒーの飲み方、ミルクの入れ方など細かくご指導をいただいたのが昨日のように懐かしく思い出されます。

森村先生 本当にありがとうございました。



(5年ほどの前のお元気なころの森村誠一先生と先輩作家の方と)





  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする