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いいむろなおき 「マイムな日々」

稽古中

2007-09-27 03:14:49 | 稽古場
今日も「from the notebook」の稽古。

こうやって稽古をしたり公演したり、マイムを生業とし、マイムを中心とした生活を当たり前に過ごしているのもM.マルソーとの出会いがあったからだと感じずにはいられない。
M.マルソーが亡くなったというメールを受け取ったのも稽古の真っ最中だった。

その翌日の稽古の時、いつも通りに稽古をしている最中に急に涙が出そうになった。
うまく言えないが稽古に集中すればするほど、涙が出そうになった。
寂しさと感謝の気持ちとが一度に押し寄せてきたからかもしれない。

さぁ、あと2週間で本番。
マイムの面白さをたくさんの人に伝えなくちゃ!


いいむろなおき
http://mime1166.com/


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【作品名/title】
from the notebook



【作・演出/direction】
いいむろなおき

【出演/cast】 
いいむろなおき
青木はなえ
田中啓介
田中秀彦
てらにしめぐみ
古田敦子

【日程/date】
10月11日(木)20:00~
12日(金)20:00~
13日(土)15:00~/19:00~
14日(日)15:00~
※開演1時間前受付開始・30分前開場

【会場/place】
芸術創造館
大阪市旭区中宮1-11-14 ℡06-6955-1066


【チケット料金/price】 
前売2300円・当日2500円
*全自由席/未就学児童の入場はご遠慮下さい

【チケット予約/ticket info】
・いいむろなおきマイムカンパニー
 http://mime1166.com/
 e-mail mime1166@aol.com

・チケットぴあ
 0570-02-9999(音声自動予約)Pコード:379-377
 0570-02-9988(オペレーター対応)

・芸術創造館
 06-6955-1066(電話予約のみ)

*いいむろなおきマイムカンパニーでチケットをご購入の場合のみ入場整理番号つきチケットを発券いたします。チケットぴあでのご購入、芸術創造館での電話ご予約のお客様には、公演当日の受付時に整理番号を発行します。

【問合せ先/total info】
・いいむろなおきマイムカンパニー
 http://mime1166.com/
 e-mail mime1166@aol.com


【スタッフ/staff】
舞台監督  伊達真悟
音響    林裕介
照明    追上真弓
衣装    田中秀彦&舟橋真鳥(iroNic ediHt DESIGN ORCHESTRA)
音響協力  谷口大輔(T&Crew)
宣伝美術  堀川高志(kutowans studio)
制作    川手雅子(いいむろなおきマイムカンパニー)

[芸術創造館 マンスリーシアター]
主催:大阪市

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マルセル・マルソー

2007-09-24 01:34:58 | 日記
Bipが旅立った。

高校2年生、17歳の時に初めてM.マルソーの舞台をみた。
それまで自分がイメージしていたパントマイムをはるかにこえた「何か」がそこにあって、その2年後19歳の時にパリの彼の学校に入学した。

オーディションの時、彼が自分に向かって話をしているだけでオーディション受けて良かった!なんて思ったものだ。
彼がトイレに入って行くのを見て「マルソーもトイレに行くんだ!」なんて思ったことをよく覚えている。

学校では1、2、3年生にそれぞれ2時間の授業をした後に劇場入りしてロングランの公演…なんてハードスケジュールの時もあった。
1年生のころ、公演を見た後、みんなで興奮気味に楽屋を訪れるとそこには「先生」であるマルセル・マルソーがいて、その場で授業の延長のようなことになったのをよく覚えている。

本当に「生まれる前、母親のおなかの中にいる頃からマイムだった」と本人が言うのも納得できるくらい、マイムを愛している人だった。

公開授業の時、生徒そっちのけでお客さんにサービスしている姿。

テレビのドキュメンタリー番組の収録でプロデューサーそっちのけであれこれ指示する姿。

「desespoir(絶望)」のポーズをほめてくれた時のこと。

「老人から若者、そして老人」の稽古の時、僕の演技に何も言わず黙って頷いていた時のこと。

誰もいない学校の中の劇場の椅子に座ってたわいもない会話をしたこと。

学校の近くのレストランでアボカドのソースのサラダを注文していた時のこと。

来日公演の時に弟を連れて行ったらすぐに「弟だろ?」って言われた時のこと。

草月ホールでのマルソー学校のデモンストレーション公演の時、母がお土産に持ってきた京都土産の「おたべ」を楽屋でおいしいと言って食べていた時のこと。

東京で中華料理の店に入ったときのこと。

世界で一番おいしい中華料理店は日本にあると言っていた時のこと。

世界で一番おいしいイタリア料理店も日本にあると言っていた時のこと。

来日公演の時に楽屋に行くと、まっ先に今日の公演の手ごたえや感想、一緒に行った友人たちの反応などを聞かれること。

会うたびに新しい作品やプロジェクトの話をする、常にチャレンジしている姿。

チャップリンのモノマネをする姿。

ギャロップの稽古の時に稽古着がステップの度にずれてお尻が見えそうになって、生徒がヒヤヒヤした時のこと。

学年末の生徒による公演の冒頭、あいさつ程度のはずが30分を越える演説になってしまいお客さんから「そろそろ始めませんか…」と突っ込まれた時のこと。

僕に小さなカバンを指さして「ナオキがこのかばんの中に入って忽然と消える…っていいアイディアだろ?」と、真面目な顔で無理難題を言ってくる姿。

日本公演の時、静かないいシーンでまるで歌舞伎のように「マルセル・マルソー!」って客席から声があがって驚いたって話(ネタかも?)。

授業がいつも延びて、次の学年がスタンバイしているのを見て毎回「え?もう時間?みんな気づいてた?」なんて僕らに聞く姿。

卒業してからいつ会っても「活動はうまくいってるか?」と心配してくれる姿。

カンパニー名を『いいむろなおきマイムカンパニー』にしたと伝えたら「マルセル・マルソーカンパニーと同じで自分の名前が付いているのがシンプルでわかりやすくていい」と言ってくれたこと。

30を越えた僕らを「mes enfants (私の子供たち)」と親しみをこめて呼んでくれる時。

鎌倉での公演の翌日、アイスクリームを食べていた姿。

歩きながら「ナオキいくつになった?」と聞かれて「もう30を越えました」と言うと、わざわざ立ち止まり、自分の胸をトンと叩き「まだ80歳。」と言われた時のこと。

一昨年、文化庁に提出する推薦状をツアー出発前のわずかな時間に6枚にわたって手書きで書いてくれた時のこと。

マイムはもちろん、たくさんのことを教えてもらったこと…。


僕は僕なりにマイムがどれだけすばらしいか伝えてゆこう。
そう、彼が僕らにマイムのすばらしさを教えてくれたように。


心よりご冥福をお祈りします。



いいむろなおき

「いいむろなおきマイムラボ・セカンド」新規メンバー募集!!

2007-09-20 03:15:27 | 教室・ワークショップ情報
≪ いいむろなおきマイムラボとは… ≫
マイムを中心とした言葉を使わない表現手法で作品づくりを行うために、いいむろなおき+複数のメンバーで2002年結成。大阪を中心に活動し、東京やその他地域でも公演を行っている。現在ラボメンバーは5名。
スピード感あふれる作品群は、韓国等海外の劇場公演・野外公演・路上パフォーマンス等でも評価されている。2004年、韓国・春川国際マイムフェスティバル「トッケビナンジャンアワード」受賞。

≪ いいむろなおきマイムラボ“セカンド”とは… ≫
マイムラボと同じく、マイムを中心とした表現方法を学び、様々な表現活動に活かすため訓練する集団です。
マイムラボ・セカンドも、生徒が先生からマイムを教わる、いわゆるマイムのお教室ではありません。
マイム俳優・いいむろなおきが普段行っている稽古に少人数のメンバーが参加し、地味で単純な、しかしマイムにおいて最も重要な基礎訓練や作品研究を行います。
稽古は大阪市内で週一回、日曜の夜に行います。稽古で吸収したことを自分自身の表現活動に活かそうという向上心やスケベ心のある参加者を若干名募集します。
※在籍期間は基本的に1年間。受講料は1ヶ月8000円

≪ 応募資格 ≫
・いいむろなおきマイムカンパニー、またはいいむろなおきソロ作品を見たことがある人(映像不可)
※公演を見たことがない場合、次回公演「-from the notebook-」(10/11~14@芸術創造館)を必ずご覧の上でお申込み下さい
・心身ともに健康で、体力に自信がある人
・劇団等所属する団体がある場合、団体側の許可が取れる人
・稽古を休まない人 (所属する団体の公演等、特定の事情は考慮します)
・地味で単調な稽古にも楽しみを見出せる人
・いずれマイムラボに入りたいと狙っている人
・マイムラボには入らないでもいいけどマイムの表現を身につけ、自分の活動に活かしたい人

※マイムラボ・セカンド参加にあたっては、簡単な選考を行います
選考会→【10月28日(日)夜実施予定】 お問合わせはお気軽に。
(見学・冷やかしはお断り♪)

*趣味で楽しくパントマイムを学びたい方には、マイムラボ・セカンドとは別に、大阪・神戸で毎月2回開催しているカルチャーセンターのパントマイム講座もあります。詳しくはお問合わせください。


いいむろなおき
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発表会無事終了!!

2007-09-20 02:23:26 | 公演中
実はいろいろ機材的なトラブルはあったものの(初日をご覧になった方はご存知ですよね…(笑))怪我する人もなく無事終了!

発表会をみに来て下さった皆さん、ありがとうございました!

みんな個性的ないい作品を発表できてよかった~
ここで少し感じられた身体表現の可能性や心地よさが自分のフィールドでこれから何かの役に立つことだと思います。
ホント、想像力と地味な基礎練習はどんなジャンルでも大切なことだと思います。

参加者のみんなには時間のある時にそれぞれにメールを送ろうと思ってます。
打ち上げであまりしゃべれなかった人もいるしね。
気長に待っててくださいな。

いいむろは発表会もおわり、いよいよ次はカンパニーの公演
from the notebook

今日は音響のニクちゃんに通し稽古をみてもらった感想を聞いたら
「豪華!盛りだくさんですね~!」と、いい感じ!

これぞいいむろなおきマイムカンパニーという作品です!
皆さんのお越しをお待ちしております!


いいむろなおき
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マイムワークショップ発表会…おもしろい!

2007-09-16 00:05:22 | 公演中
今日、明日と江坂のシアターぷらっつでマイムワークショップの発表会をやっているのだけれど、これがおもしろい!

自分が監修していて言うのは何だけど、個性ある作品がそれぞれ味があって飽きない。

今日みにきたマイムラボのヒデちゃんこと田中秀彦は「なんかYouTubeみてるみたいで楽しかった!」って言ってくれた。

「なるほど!」とか「そうくるか!」みたいなそれぞれのアイディアや個性が光る作品たちがみれるのも明日の昼1時の回だけです!

今日は満席で席を増やして対応したけど明日は座席にまだ余裕があります。
是非、お時間ございましたらお越し下さい!


いいむろなおき
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