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いいむろなおき 「マイムな日々」

地震、そして「Yのフーガ'11」公演

2011-03-17 00:26:58 | Weblog
今回の東北地方太平洋地震で被災された方々、亡くなられた方々のことを考えると胸がつぶれる思いです。

僕自身、この世に生まれ落ちて「オギャー」と産声をあげた地は岩手県宮古市。
母の生まれ故郷での里帰り出産でした。

その後、中学生の頃まで毎年夏休みのほぼ全てをこの宮古市で過ごしていました。

朝、早起きして道を挟んだ向かいの魚市場で珍しい魚が並んでいるのを見て、母の作ったおにぎりを持って浄土ヶ浜や蛸の浜で夕方まで泳ぎ、祖父からお小遣いをもらって花火を買いに行き、祖父母、叔父たちと夕食を囲み、弟妹達と花火をして寝る...。
こうして勉強以外はパーフェクトに規則正しい夏休みを過ごしていました。

そんな場所が津波に流されて行く映像を見るのは本当に辛いものがありました。

今僕にできること...それはテレビにかじりついて刻々と明らかになる被害状況を見て気を落とす事だけじゃないと思います。

僕らは一所懸命稽古をして「Yのフーガ'11」を上演します!

3年前の初演に比べて多くのことを見直し、新作と言っていい位のものに仕上がりました。

個性的なキャスト...身体能力の高さと抜群のセンスで作品の大きな柱になっているヤザキタケシさん、甘いルックスとエレガントな身のこなし、そして普段の生活から男前な大柴拓磨くん、可愛らしい雰囲気から予測不能な動きを繰り出す小さな巨人、きたまりちゃん、シャープな動きからキュートな演技まで守備範囲の広い関典子さん、ダンサーと役者の両方の顔を持つ、チャラっとした外見からは想像つかない真面目ボーイの和田雄太郎くん、そしてダンサー達より汗だくで舞台せましと走り回る宇保允くん...。

稲垣足穂の文学の世界をこの魅力的なメンバーの身体を使って表現する「Yのフーガ'11」。
是非たくさんの方にみてもらいたいと思ってます。

僕らが元気を出して頑張ることは何かにつながると思いますし、僕は何かにつなげようと思っています。


最後に、被害に遭われた地域の一日も早い復興と、亡くなられた方々のご冥福をお祈りしています。


いいむろなおき


マイムパフォーマンス「Yのフーガ'11」

2011年3月18日〜20日
@神戸アートビレッジセンター・KAVCホール

原作:稲垣足穂(「一千一秒物語」より)
構成・演出:いいむろなおき
出演:いいむろなおき、ヤザキタケシ、きたまり、大柴拓磨、関 典子、宇保 允、和田雄太郎

2008年、いいむろなおき氏が小野寺修二氏との2本立てマイム公演「XとYのフーガ」で上演した作品『Y』。初演より3年の時を経て、様々なバックグラウンドを持つパフォーマーらとともに新たな作品『Yのフーガ’11』となって帰ってきます。神戸ゆかりの小説家、稲垣足穂の代表作「一千一秒物語」より、いくつかのシーンをマイムの手法で立ち上げ、原作に漂う不思議な世界を紡ぎ出します。いいむろなおきが異色の顔合わせで挑む意欲作です。どうぞご期待ください。

【公演概要】
●日時:3月18日(金)19:30 19日(土)15:00★/19:00 20日(日)13:00★/17:00
 ※開場は開演の30分前。受付・当日券発売開始は開演の1時間前。
★19日(土)15:00の終演後、作家・舞踊評論家の乗越たかおさんをお招きしてトークを行います。
★20日(日)13:00の終演後、トークを行います。

●会場:神戸アートビレッジセンター・KAVCホール
    [アクセス]神戸高速「新開地駅」東出口より徒歩約5分
          JR「神戸駅」より徒歩約10分
          神戸市営地下鉄「湊川公園駅」より徒歩約15分

●チケット料金
 前売/一般2,500円 学生2,000円 当日/一般3,000円 学生2,500円
 ※入場整理券番号付自由席。
 ※学生チケットは当日受付にて学生証をご呈示ください。
 ※未就学児童の入場はご遠慮ください。

●チケット取扱
 ■神戸アートビレッジセンター 電話予約:078-512-5500 WEB予約:kavc.or.jp
 ■電子チケットぴあ【Pコード:409—588】電話予約:0570-02-9999 WEB予約:t.pia.jp
 ■シバイエンジン http://bit.ly/gIeaB7
 

●お問い合わせ:神戸アートビレッジセンター 078-512-5500 http://kavc.or.jp