忘れられない卒業式

運転中にラジオを聴くと
最近卒業ソングといわれる物が良く流れてきます。
実は、ミルク０８２も卒業そんぐ
みたいなものを作ったことがあります。

今から６年前、ミルク０８２は
長女の通う中学校のＰＴＡ会長をしていました。
その卒業式で、祝辞の変わりに
『卒業生に贈る歌』という曲を歌ったのです。

卒業式の２ヶ月くらい前、
夜、布団の中でなにげに思いついた詩とメロディー。
これを自分で歌って録音し、
高校時代の同級生松崎に渡して、
コンピューターの打ち込みでオケ作ってもらいました。
そのカラオケをバックに卒業式で
全校生徒５百数十人、先生、来賓、父兄合わせると
８００人を超える人の前で歌っちまったのです♪

一応、校長先生に事前に話して許可をとっていましたが、
たぶん前例のないことです。
中には反対する人もあるのでは？
なにしろ人生で一度しかない中学の卒業式です。

そう考えると歌う直前まで緊張です。
それも人生最高の緊張感！
式が始まってから、緊張のあまり
ＰＴＡ会長なのにトイレに行ったくらいですから。

それでも歌いたかったのです。
メッセージを卒業生のハートに届けたかった。

歌はボロボロでした。
でも歌った後に拍手が鳴り止みませんでした。
次に私が言葉を発するまで鳴り止みませんでした。
たぶん数秒だったと思いますが、
今までに感じた最長の数秒でした。

人生最高の緊張感。
そしてその緊張感に比例した感動。
涙が止まりませんでした。

後でその時歌った曲をＣＤに焼き、
全卒業生１８７人に一枚一枚なまえを入れて
プレゼントしました。
１週間くらいかかったかな？
今でもその時のことは、鮮明に覚えています。

去年の１２月、路上ライブの帰りに
籠原駅で声を掛けられました。

○○ちゃんのおとうさんですよね。
ＰＴＡ会長をしていた。
私は、○○ちゃんの同級生で××と申します。
電車の中でじろじろ見てしまって申し訳ございませんでした。
（きぐるみ着ておじさんが電車に乗っているんですから
じろじろ見られても当然です。）
これからも活動頑張ってください！

あの時の卒業生の一人に声を掛けられたのです。

たったこれだけのやり取りでした。
でもその顔、その声からは、会えてよかったです
という信号がびんびんに届いてきました。

あの時歌ったことは、無駄じゃなかった。
確かにメッセージは届いたのだと信じています。

だから、
だから、
ミルク０８２は、ミルク０８２として
最後まで真っ直ぐに道を歩いていきたいのです。
あの時の拍手に恥しくないように。

本気で届けようとすれば、想いは必ず届きます。