
今日もいい天気だった。
7月に入ってから毎日、午後は35°位になる日が多い、この間台風が、日
本には来なかったが、南部で発生した為、少し雨が降ったのだが、今年
は、水不足で、節水制限になりそうだ。
今日私は、休みなので、体力づくりに、近所の鶴見川を自転車で、走っ
た。
川の水が、殆ど、なかったが、カメ、鯉やシラサギなどにとってまだ、
何も関係ないらしい。
ただ、熱いので、私達人間にとっては、大変だった。
行き交う人達皆、暑そうであった。
さて、私は、主に祈り、太宰 治が書いた正義と微笑から学んだ事につ
いて書こうと思う。
正義と微笑は、昭和10年頃1935年ちょうど、満州事変頃に書かれた物語
である。
1931年(昭和6年、民国20年)9月18日に中華民国奉天(現瀋陽)郊外の
柳条湖で、関東軍が、南満洲鉄道の線路を爆破した事件、柳条湖事件に
端を発し、関東軍による満洲(現中国東北部)全土の占領を経て、1933
年5月31日の塘沽協定成立に至る、日本と中華民国との間の武力紛争(事
変)である。
主人公は、実在人物で、青年歌舞伎俳優T君の日記をもとに書かれてい
るが、R大、春秋座など太宰の幻想的な物語である。
だから、ほぼ、太宰の作品と言っていいかもしれない。
簡単なあらすじとしては、青年と青年の兄がいて、母は、病気で、父は
すでに亡くなっていたのだが、地位の高い人であった。なぜならば、後
に姉が、鈴岡と結婚したが、鈴岡さんの家よりも、主人公の芹川家の方
が地位が高い事をチョッピリ女史とあだ名された主人公のおばさんが話
をしている。
また、九十九里の辺りに別荘を持っていた事や、兄弟共に大学に入って
いる事からして、金持ちであったのだろう。
上述した人達が前半の構成人物達である。
後半の人物は、役者関係の人達が主体ですが
割愛します。
兄は、大学を中退し、小説を書き、弟は、R大に入ったが、歌舞伎の道
を選び、最終的に歌舞伎で成功してこの物語は終わるのだか゛、
この青年の日記には、聖書の御言葉を兄に読んでもらったり、生活の随
所に聖書の御言葉と主人公の思いが書かれており、また、父を亡くし、
母も病気がちで、姉、兄ともに、とても苦労している事についても、よ
く描写されている。
ヘレン・ケラーの話をラジオで聞いており、彼女が、盲人でありながら
、口が喋れるようになり、博士号をとった事に対して無限の尊敬を払う
べしといっているし、彼女の詩を読み、宗教にたいして、信仰の力、信
仰とは奇跡を信じる事は、合理主義ではないと言っている。
この青年は、賛美歌もよく歌い、よく聖書も読んでいたようだ。
見せ場としては、歌舞伎の試験の時に、ファウストを朗読するシーンが
あるのだが、太宰は、この物語も、学者ファウストが、悪魔の契約を結
び、若返り、そして、この世の事を知る事を求めて生きる物語だが、キ
リスト教会では、有名な物語名作として知られている。
一度、読む事をお勧めします。
何よりも、一番私が注目したのは、太宰治がこの物語を書いた時代背景
です。
太宰に召集令状が来たのが、昭和16年で太平洋戦争があった頃で、世は
、第二次世界大戦の真っただ中の頃でありました。
太宰は、左胸の故障で戦争に行かなかったのですが、当時、このクリス
チャンの小説を書くという事がいかに、危険で命がけであったのかとい
うならば、天皇陛下万歳の時代に、主・イエスだけが神とし、天皇を人
とする宗教、キリスト教を伝える事は、勇気のいる行為であった。
この歌舞伎の青年の日記の頃は昭和10年頃で、
先ほども書いたように満州事変の頃で、また天皇機関説など、天皇専制
ではなく、天皇は最高機関であるが、内閣や他の政治機関からの輔弼を
得ながらの統治権行使を説いた説などが出始めていた頃で、天皇の主権
が一時弱まりつつある、状況であった。
だから、この青年クリスチャンがこの日記を書きやすかったであろうが
、しかし、太宰の頃は、戦争の真っただ中で、いかに、太宰が、神への
信仰、愛を相当な覚悟で伝えたかが、わかる。
太宰は、残念ですが、悪の誘惑に負け、自殺をしてまうのですが、
彼が、朗読に入れた、ファウストの中に彼の矛盾した中の信仰と天国を
期待する自身に対しての思いもあったのだと思います。
ファウストに関しては、簡単なあらすじを読んで頂きたいです。
最後、本当の喜びを知った、ファウストは、天国へ入るという物語です
が、実際聖書的に言えば、天国へ入れないでしょう。
悪魔と契約結んだ物語ですから、
でも、私が思うのは、太宰のその当時の信仰は、本物であった。
そして、私達は、信仰を維持しなければならない。
後に神に背く事があってはならないのだという事を、太宰と正義と微笑
の物語は、教えてくれている。
今日は、神への愛信仰を持つ事について、また
背信に対しての注意も兼ねてこの物語を紹介しました。
新約聖書は、2000年前から読まれた書物です。
何が書かれているのか、私達を救う為に子なる神である主・イエス様が
人の形をして生まれ、最後十字架にかかり、私達に永遠の命を与えてく
たさったという事を聖書は伝えています。
あなたは、死後何処に行くと思いますか?
罪から来る報酬は死です、どうしたら天国へ入れますか。
その答えは、教会に行き、聖書を読み、罪を悔い改めて、十字架の救い
を理解するならば、
神を信じる人は、誰でも救われます。