マスク着用、減りませんね。毎朝の通勤の電車内ではほぼ9割がしています。なぜか帰宅時の車内は7割くらいになりますね。高校生や大学生は、あまりしていないですね。私は、といえば戸外ではしません。電車内は半々。職場では7割はしてません。気温が高めになると、暑苦しいですね。もう、ほとんどしたくないです。マスクはもういいでしょ、と思っています。でも、職場で余ったマスクがたくさんあるというので、2箱もらったのでありました(笑)。
まあ、これはこれとして、今回はブラームスであります。ブラームスの交響曲、4曲ありますが、改めて言うことではないかも知れませんが、偉大な4曲ですねえ。ベートーヴェンを除けば、これに匹敵する曲はないな、と思いつつ聴いております。中でも、近年のお気に入りは4番。この曲はいいですねえ。この重厚さは、この人でないと出せないですねえ。今回は、リッカルド・シャイー指揮ライプチヒ・ゲバントハウス管の演奏であります。2013年5月の録音です。
シャイーも1953年のお生まれで、もう70才。最初に聴いたのが1980年台後半のブルックナーの7番でしたから、もう50年くらい経っているんですねえ。シャイーの演奏は、これまでオペラやブルックナー、マーラーなどで聴くくらいで、ベートーヴェンやブラームスについては、一応交響曲全種が出たので、一応買って一応聴いたくらいでした。ブラームスのCD、3枚組で2枚は4曲の交響曲、1枚は序曲や変奏曲、そして異稿など。ブラームスの異稿があるんだ、と思ったのと、大学、悲劇的、ハイドン変奏曲が一枚のCDに収められているって、珍しいなあ、でした。加えて、ジャケットなどに、シャイーの真正面から顔のアップの写真が合計5枚も掲載されており、うーん毛深いひとだなあ、と思ったのでありました。
そんなことはいいとして、シャイーは1990年前後にACOとブラームスの交響曲全集を録音しています。今回のは二度目の録音。発売された当初から、快速テンポと言われた演奏でした。4曲とも前の録音に比べると5分近く速い。4番についても前のは約40分。これも速い。だいたい43分くらいが普通かなと思うのに、今回は約37分。時間的にはかなり速いですね。聴いていると、確かに速い。全曲があっという間の終わってしまうのでした。それで、最初聴いたときは、これはちょっとなあ、と思って、それっきりになっていました。
しかし、この演奏、確かに快速ですが、中身はたいそうしっかりしています。特に、速いし音や中身も薄い、ということではまったくなく、音の密度は高いし、はやいところは速いが、じっくり聴かせるところはしっかり、と臨機応変な演奏。それゆえ、特にもっと落ち着いてとかの印象はまったくない。ただ、あれもう終わったのか、という印象はあるかな。まずは、ゲバントハウス管のがシャイーの意図を忠実に理解し、演奏している。やはりドイツの伝統的なオケの力量を遺憾なく発揮。オケの演奏にスキがなく、音色も実に密な響き。ゲバントハウス管は、コンビチュニーの時代のはもとより、マズアのころに比べると、現代的になったな、とは思いますが、やはりドイツものには、やはりこうではなくては、と確信的な思いがありますね。シャイーもこの古色一杯のオケを非常に良く歌わせ、かつ厳しいほどの堅実さと気合あふれる演奏を聴かせてくれます。
第1楽章、冒頭から快速で、よく歌うところがいい。流麗に進み、オケの美しい響きがブラームスの音楽を歌い上げる。ところどころのこぶしの効いた力強さも心地よい。第2楽章、多少ゆったりと木管を中心に立体的な響きに、弦の波打つような美しさが加わる。そして実に情感あふれる演奏が胸に迫ってくる。ああ、いいなあ、と繰り返し感じるのですね。第3楽章、透明感いっぱいの演奏で緻密さと剛毅さも加わり、それにオケの集中力で駆け抜ける。絶好調ですねえ。そして第4楽章。この楽章がもっとも短い印象。たくさんの変奏が波打つような美しさで迫ってくる。いろんな表情が次々の現れ、一瞬たりとも気が抜けない、そんな充実感がとてもいい。曲が終わると、もう終わったかと残念な気持ちがいっぱいであります。
先週末の豪雨、それほど被害も甚大ではなく、少し安心しました。今年はまだまだこんな危険がいっぱいのように思います。夏を乗り切らないと行けません。加えて、先週マリーンズ、1勝4敗。現在4連敗中。うーん、頑張らねば…。
(Decca 478 5344 2013年 輸入盤)
まあ、これはこれとして、今回はブラームスであります。ブラームスの交響曲、4曲ありますが、改めて言うことではないかも知れませんが、偉大な4曲ですねえ。ベートーヴェンを除けば、これに匹敵する曲はないな、と思いつつ聴いております。中でも、近年のお気に入りは4番。この曲はいいですねえ。この重厚さは、この人でないと出せないですねえ。今回は、リッカルド・シャイー指揮ライプチヒ・ゲバントハウス管の演奏であります。2013年5月の録音です。
シャイーも1953年のお生まれで、もう70才。最初に聴いたのが1980年台後半のブルックナーの7番でしたから、もう50年くらい経っているんですねえ。シャイーの演奏は、これまでオペラやブルックナー、マーラーなどで聴くくらいで、ベートーヴェンやブラームスについては、一応交響曲全種が出たので、一応買って一応聴いたくらいでした。ブラームスのCD、3枚組で2枚は4曲の交響曲、1枚は序曲や変奏曲、そして異稿など。ブラームスの異稿があるんだ、と思ったのと、大学、悲劇的、ハイドン変奏曲が一枚のCDに収められているって、珍しいなあ、でした。加えて、ジャケットなどに、シャイーの真正面から顔のアップの写真が合計5枚も掲載されており、うーん毛深いひとだなあ、と思ったのでありました。
そんなことはいいとして、シャイーは1990年前後にACOとブラームスの交響曲全集を録音しています。今回のは二度目の録音。発売された当初から、快速テンポと言われた演奏でした。4曲とも前の録音に比べると5分近く速い。4番についても前のは約40分。これも速い。だいたい43分くらいが普通かなと思うのに、今回は約37分。時間的にはかなり速いですね。聴いていると、確かに速い。全曲があっという間の終わってしまうのでした。それで、最初聴いたときは、これはちょっとなあ、と思って、それっきりになっていました。
しかし、この演奏、確かに快速ですが、中身はたいそうしっかりしています。特に、速いし音や中身も薄い、ということではまったくなく、音の密度は高いし、はやいところは速いが、じっくり聴かせるところはしっかり、と臨機応変な演奏。それゆえ、特にもっと落ち着いてとかの印象はまったくない。ただ、あれもう終わったのか、という印象はあるかな。まずは、ゲバントハウス管のがシャイーの意図を忠実に理解し、演奏している。やはりドイツの伝統的なオケの力量を遺憾なく発揮。オケの演奏にスキがなく、音色も実に密な響き。ゲバントハウス管は、コンビチュニーの時代のはもとより、マズアのころに比べると、現代的になったな、とは思いますが、やはりドイツものには、やはりこうではなくては、と確信的な思いがありますね。シャイーもこの古色一杯のオケを非常に良く歌わせ、かつ厳しいほどの堅実さと気合あふれる演奏を聴かせてくれます。
第1楽章、冒頭から快速で、よく歌うところがいい。流麗に進み、オケの美しい響きがブラームスの音楽を歌い上げる。ところどころのこぶしの効いた力強さも心地よい。第2楽章、多少ゆったりと木管を中心に立体的な響きに、弦の波打つような美しさが加わる。そして実に情感あふれる演奏が胸に迫ってくる。ああ、いいなあ、と繰り返し感じるのですね。第3楽章、透明感いっぱいの演奏で緻密さと剛毅さも加わり、それにオケの集中力で駆け抜ける。絶好調ですねえ。そして第4楽章。この楽章がもっとも短い印象。たくさんの変奏が波打つような美しさで迫ってくる。いろんな表情が次々の現れ、一瞬たりとも気が抜けない、そんな充実感がとてもいい。曲が終わると、もう終わったかと残念な気持ちがいっぱいであります。
先週末の豪雨、それほど被害も甚大ではなく、少し安心しました。今年はまだまだこんな危険がいっぱいのように思います。夏を乗り切らないと行けません。加えて、先週マリーンズ、1勝4敗。現在4連敗中。うーん、頑張らねば…。
(Decca 478 5344 2013年 輸入盤)
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