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ニコレとリヒターのフルート・ソナタ

2021年06月27日 23時48分00秒 | バッハ
バファローズは好調ですねえ。まあ、関西のチームなんで一応応援はしてます。投手がいいですね。11連勝するとは思いませんでしたが。タイガースも好調なんで、関西ダービーで日本シリーズ、というのもいいかもしれませんねえ。しかし、マリーンズです。ここに来て投手が故障やなんやで離脱。五割も割ってしまいました。なんだかどんどん負けが込んでいくような状況ですねえ。五輪にも唯一代表を出さなかったし…。なんとかここをしのいで欲しいものであります。

まあそんなことで今回は、JSバッハのフルート・ソナタであります。演奏は、オーレル・ニコレとカール・リヒター。1969年と1973年の録音です。過日、車をちょっとあてられまして、バンパーがへこみました。その修理にディーラーに行ったときの待ち時間に寄った、近くのBOOKOFFで見つけました。750円でした。しかし、バンパーってほんの少しへこんだだけで交換なんですね。今回相手が100%で、私は出費はありませんでしたが…。交換費用は約10万円でありました。

それで、バッハのBWV番号では、この種の曲は8曲あります。その中でバッハの作品ではないとされた3曲を除き、バッハの曲としては5つが知られています。そして①フルートと通奏低音(2曲)、②フルートとオブリガード・チェンバロ(2曲、疑2曲)、③無伴奏(1曲、疑1曲)と三つのタイプがあります。このCDには、②の疑も含めた4曲と③の1曲が収められています。フルートとチェンバロで演奏できる曲のみですね。手元にはブリュッヘンとレオンハルトとビルスマの演奏のものもありますが、これには、真作とされている5曲がすべて収められています。

しかし、これらの曲をモダン楽器で演奏することは、今ではほとんど無いんでしょうかねえ。ブリュッヘンの演奏でも、フラウト・トラヴェルソが用いられていますし、レオンハルトとビルスマも古楽器であります。その演奏に馴染んでたのですが、今回ニコレとリヒターの演奏を聴いて、正直に思ったのは、この曲ってこんなによかったのか!と言うことなんですねえ(笑)。ブリュッヘンのフラウト・トラヴェルソ、まあ「素朴で、渋い味わい」と言われますが、なんだか寂寥感が漂っていますよね。これがこの楽器のいいところだ、と言われなくもないのでしょうが、うら寂しげな不安定さを感じずにはおれません。

これに対して、ニコレとリヒターの演奏は、とてもいいのです。何がいいかというと、とても元気があって活気にあふれている。表情が豊かで、ハッハの楽しさは存分に表現され、悲しみは限りなく深いのでありました。ニコレのフルート、たいそう明るい音色で、天衣無縫の響きとでも言うのでしょうか、とても自由になんの屈託もなく、大空に飛び立つ鳥のように羽ばたいております。一方、リヒターもニコレに負けずにというより、実に真摯にチェンバロを生真面目に弾いてます。ニコレの自由さを根元でしっかり引き留めているような堅実極まりないチェンバロ。それでいてフルートがお休みのときには、俄然として存在感がアピールされるようなところもおもしろいです。

このCDに収められているソナタは4曲。バッハの懐の深さを感じるようないい曲ばかり。その中で2曲の疑作とされている2曲があるのも貴重かも。それがまたいい曲でいい演奏なんですね。BWV1031は、第2楽章シチリアーノの美しさはニコレの極上のフルートで増幅されています。真作であるBWV1030と1032は、ロ短調とイ長調。バッハの短調と長調の曲のよさが非常によくわかる。その特徴をニコレのフルートは その表情を巧みに色分けしており、実に楽しめるのであります。加えて、最後に収められてる無伴奏ソナタイ短調BWV1013。全曲10分くらいの曲ですが、ニコレのフルートの凄みを感じさせてくれますねえ。

先週のウガンダ選手団への対応や観客の飲酒のこと、まったく何かが起こってから対策を考える、まあ泥縄式。「安全安心な五輪」とはほど遠い現状ですねえ。いろんなことを想定して対策を考えておくことが、まったくできてない。まったく大丈夫ですねえ。
(ARCHIV F20A20061 1989年)

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