
前回の投稿では、アメリカ人の友達から頂いたアメリカ杯の表彰式の写真を掲載しましたが、その後、その友人からお礼のお便りを貰いました。感謝しているのは私の方なのですが、彼女は「もっとミキの写真を撮ってあげたかった」と残念がっていました。彼女は実はキミー・マイズナー選手のファンで、プライベートでも何度かキミーさんに会っていろんな話をしています。それでもアメリカ杯について彼女が私に送ってくれたメッセージには、マイズナー選手のことには少しも触れていなくて、「ミキ、銀メダルおめでとう!」と安藤選手を讃える言葉が最初にありました。彼女はアメリカ杯のすべての競技を観戦し、エキシビションも満喫して、本当に素晴らしい時間を過ごしたようですが、そんな熱烈なフィギュアスケートファンである彼女が、安藤選手について「銀メダルおめでとう!」の後、一行のメッセージしか書かなかったのは、今思えば、それは彼女の優しい思いやりのように感じています。
先日のアメリカ杯では、安藤選手は不安や葛藤を抱える心を制御して、重圧をはねのけ、必死になって自分の気持ちを奮い立たせて演技しているような印象を私は受けましたので、きっとアメリカの友人は、安藤選手を励ます言葉だけを私に送りたかったのだと今は思っています。そんな友人のあたたかい優しさが今はとても嬉しい。
彼女が書いた「安藤選手は辛抱強くて偉い」というのは、ただ、安藤選手が肩の痛みに耐えているというだけでなく、自分を取り囲む環境や境遇、自分に降りかかってくるすべての苦しみに寡黙に耐えているその姿が立派だということだと私は解釈しています。何があっても屈しない決然とした姿勢と強固な意志を持った安藤選手は、これからきっと氷上で「自分が本当に表現したいもの」を魅せてくれるはずです。「本当に表現したいもの」が自分の中にしっかりあれば、技術も表現力も自然についてくると私は信じています。

さて、昨日はスケート・フランスで浅田選手が優勝、キミー・マイズナー選手が銀メダルを獲得し、二人揃ってグランプリ・ファイナル出場への切符を手にしました。二人の健闘を心から讃えます。

アメリカの友人の為だけではなく、私自身もキミー選手を観る度に、その素直で明るい人柄がどんどん好きになっていますので、再びキミー選手のことを語らせて下さい。
キミー選手はいかにも育ちも気立ても良さそうで、屈託がなく、とりわけ、ただひたすらに「美しいスケーティング」をしたいという純粋で一途な想いが『トゥーランドット』の演技を通して、いじらしいほどに私の胸に伝わってきます。憧れの荒川静香さんの流れるような美しい演技に近づきたいという想いが滲み出ていて、きっと、マイズナー選手はこれからもっともっと美しい選手に成長すると私は確信しています。
その一途な想いが素晴らしいと思って観ていたせいか、演技が終わった後に、キミー選手が自分の頭を軽くポコンと叩いたしぐさも可愛く、
ワグナー選手よりも高得点が出た結果に、頭を抱えて「あれ、どういうこと、
私の方が上なの
」みたいな驚いた表情をしたのも何ともおおらかで微笑ましかったです。
どんな時にも笑顔を絶やさないキミー選手は爽やかで素敵です。

優勝した浅田選手についてもいずれ書きたいと思っていますが、私は分け隔てなく、各選手の魅力を語りたいです。
順番が逆と思われそうですが、
キミー選手の明るく正直な人柄に応えて、私も自分の気持ちに正直に、まずキミー・マイズナー選手の素晴らしさから語りました。
そして、アメリカ人の友達から頂いたキミー選手とお母さんのほのぼのとした写真を、友人への感謝の気持ちを込めてここに掲載します。

先日のアメリカ杯では、安藤選手は不安や葛藤を抱える心を制御して、重圧をはねのけ、必死になって自分の気持ちを奮い立たせて演技しているような印象を私は受けましたので、きっとアメリカの友人は、安藤選手を励ます言葉だけを私に送りたかったのだと今は思っています。そんな友人のあたたかい優しさが今はとても嬉しい。

彼女が書いた「安藤選手は辛抱強くて偉い」というのは、ただ、安藤選手が肩の痛みに耐えているというだけでなく、自分を取り囲む環境や境遇、自分に降りかかってくるすべての苦しみに寡黙に耐えているその姿が立派だということだと私は解釈しています。何があっても屈しない決然とした姿勢と強固な意志を持った安藤選手は、これからきっと氷上で「自分が本当に表現したいもの」を魅せてくれるはずです。「本当に表現したいもの」が自分の中にしっかりあれば、技術も表現力も自然についてくると私は信じています。


さて、昨日はスケート・フランスで浅田選手が優勝、キミー・マイズナー選手が銀メダルを獲得し、二人揃ってグランプリ・ファイナル出場への切符を手にしました。二人の健闘を心から讃えます。


アメリカの友人の為だけではなく、私自身もキミー選手を観る度に、その素直で明るい人柄がどんどん好きになっていますので、再びキミー選手のことを語らせて下さい。

キミー選手はいかにも育ちも気立ても良さそうで、屈託がなく、とりわけ、ただひたすらに「美しいスケーティング」をしたいという純粋で一途な想いが『トゥーランドット』の演技を通して、いじらしいほどに私の胸に伝わってきます。憧れの荒川静香さんの流れるような美しい演技に近づきたいという想いが滲み出ていて、きっと、マイズナー選手はこれからもっともっと美しい選手に成長すると私は確信しています。








優勝した浅田選手についてもいずれ書きたいと思っていますが、私は分け隔てなく、各選手の魅力を語りたいです。




