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安藤美姫

安藤美姫選手を応援している方々の素晴らしいメッセージに彩られたブログです。

長野メモリアルオンアイス☆懐かしい友情メモリアル

2008年03月10日 | フィギュアスケート
 先週末の深夜「長野メモリアルオンアイス」の放送を録画して、昨日その番組を観ました。トリノ・オリンピックからすでに二年以上が経ちましたが、荒川静香さんの演技を観るとやはり感動します。荒川さんは本当にスケートが巧い。巧すぎて、どれだけ巧いのか私にはすぐにはわからないほど巧い。そして、トリノの時よりも益々巧くなっています。荒川静香さんのスケーティング技術とプロ意識の高さには惚れ惚れします。
 トリノ・オリンピックで荒川さんは金メダルをその実力で勝ち取ったのだということがプロになってからの荒川さんの活躍を観るにつけ、しみじみとわかります。もし、サーシャ・コーエン選手が転倒していなかったらと考える人がいるかもしれませんが、勝負に「もし」はないですし、それに、フリーの試合前の六分間練習でどちらが勝者になるかはもう決まっていたのではないかという気がします。コーエン選手はその練習時に、村主選手に接触しそうになり、また、荒川さんにもぶつかりそうになりました。サーシャ・コーエン選手に限らず、周りの人達がよく目に入らない時には、選手としても、一人の人間としても成功を収めるのは難しいのではないかと思います。ところで、荒川さんは後ろにも目がついているのではないかと思う程の機敏さと冷静さで、コーエン選手との衝突をさっと回避しました。私はこの時にもう勝敗は決まったと直感しました。そして、その後、荒川選手がオペラ座の舞台の中央に進み出るプリマドンナのように堂々とした威厳を魅せて銀盤に現れた時、勝利の女神はこの品位あるアスリートに微笑んでいるかのようでした。その演技がどれほど美しかったかは語るまでもなく皆さんの知るところです。
 さて、「長野メモリアルオンアイス」は伊藤みどりさんが解説していて、みどりさんと同世代の選手、ヴィクトール・ペトレンコさんの姿も観ることが出来ました。私は二十代の頃のペトレンコ選手しか知らなかったので、時の流れを感じましたが、ペトレンコ選手の懐かしい思い出が再び蘇ってきました。
 銀盤の貴公子だったペトレンコ選手は、競技会では優美で端整で気品ある演技を披露しましたが、また、一方、エキシビションでは心を射るような情熱の眼差しで華麗なダンスを踊って魅せたり、友情溢れるパフォーマンスで観客の心を温めてくれました。伊藤みどりさんと即興で演じたエキシビションも素晴らしかったです。
 また当時、ペトレンコ選手は、同郷の選手で孤児であったオクサナ・バイウルさんを精神的にも経済的にも支え続けていました。ペトレンコさんとオクサナ・バイウルさんの美しい心の交流が演技に満ち溢れていた明るく楽しい「上海バンスキング」は観ている人達の心に喜びと優しい気持ちを与えてくれました。パフォーマンスが終わって挨拶する時にもペトレンコさんはいつもオクサナさんの後ろにいて、ファンからの花束もオクサナさんだけが受け取るようにさりげない気配りをしていたのもまさに貴公子の振る舞いでした。ヴィクトール・ペトレンコ選手は当時、ファンからも選手からも愛されていた美しい心を持ったトップ・スケーターでした。きっとその美しい心は今も変わらないと信じています。


 カルガリー・オリンピックで、精悍で凛々しい「ナポレオン」を演じて金メダルを獲得したブライアン・ボイタノさんとアルベールヴィル・オリンピックの金メダリスト、ペトレンコさんの仲良し笑顔のツーショットです。「男前」二人の友情は眩しいです。


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