爽やかな季節、久しぶりに「素顔のミキティ」に逢えました。安藤美姫選手は世界選手権の後、一時は引退すべきではないかと考えるほど思い詰めて、悩み多き時期を過ごしていましたが、怪我が続いた「女時」の一年を立派に忍んで、不安や葛藤を抱える心と折り合いをつけながら、「男時」に向かって懸命に進んでいます。また一歩前進した美姫さんの姿を観ることが出来たのがとても嬉しいです。そして何より、苦しみを乗り越える度に . . . 本文を読む
安藤美姫選手の肩の治療のことで、ずっと心を痛めてきましたので、ここ数回の私の投稿はとても真面目でした。が、季節は萌え出づる春を終えて、若葉の頃に移りつつあります。ということで、この辺で、明るく綴らせて下さいませ。(以後はちょいとお茶目な文体で語りますわ)
で、いきなり、ど~んと引っ張ってきたこの写真は『ROADSHOW』の二月号の「そっくりさん特集」に掲載されたものですが、皆さん、ど~ . . . 本文を読む
また、時分をもおそるべし。去年盛りあらば、今年の花なかるべきことを知るべし。時の間にも、男時・女時とてあるべし。この男時・女時とは、一切の勝負に、さだめて一方色めきて、よき時分になることあり。これを男時と心得べし。『風姿花伝』より
安藤美姫選手が肩の手術を回避し、リハビリ治療をするというニュースを少し前に読みました。肩の故障も手術によって完治するというお話をファンの方から伺っていましたので、今 . . . 本文を読む
2004年、NHK杯のフリー・プログラムで、私は初めて安藤美姫を観た。燻し銀のような名曲、タンスマンの協奏曲で舞う16才の少女の内から漂う色香に戸惑いを感じ、尋常ではない少女の才能に目を見張った。空を仰ぎ見るような表情は若く悩ましい女豹のようであったが、空に向かって真直ぐに強靭に伸びていく若竹のような清々しさと凛々しさもまた、この艶かしい16才の少女の魅力であった。
このNHK杯では、安藤美姫 . . . 本文を読む
All art aspires to the condition of music. --Walter Pater--
すべての芸術は音楽の状態に憧れる。--ウォルター・ペーター
長野オリンピックで、イリヤ・クーリック選手が完璧な演技を終えた時、リンクサイドには、諸手を挙げて感極まるタラソワコーチの姿があった。あれから十年、ようやく、タチアナ・タラソワがフィギュアスケート殿堂入りを果たした。 . . . 本文を読む