出産して1年半近く経つというのに、今更ながら備忘録として出産のときの事を残しておきたいと思います。
自己満足みたいでずっとどうしようか考えあぐねていたのですが、ブログを書くという事自体が既に自己満足みたいなものだし、
日々の忙しさにかまけてその内忘れて行ってしまいそうなので、記録を書き残しておくことにしました。
出産予定日を過ぎても陣痛が来なかった為、朝の8時ごろ、予定されていた日に計画出産となりました。
病院はPlanoにあるTexas Health Presbyterianです。
まとめてあった荷物を車に積み込み、夫も母も一緒に時間通りに病院へ出向き、そのまま入院。
産前から出産、産後の回復までを過ごす"LDR室”が病室になります。ここでこのまま出産だそう。
ベッドへ寝かされたあとは私の体にモニターなどが色々とつながれ、陣痛促進剤を打たれ待機。
食事はとれないけど、ポプシクル(アイスキャンディ)なら食べていいよ!ということだったので、ひたすらこればかりを
口にしていました。家で食べていたナチュラルなBlue bellのものよりもずっと着色料たっぷりな感じのポプシクルだったけど笑。
でもこれが唯一私が口にできたものなので、ありがたくこのポプシクルで空腹を紛らわしていました。
暇だったので母と話をしたり、友達にメールしたり、メニューを眺めたり。
妊娠中、どこの病院で出産するのかよく聞かれて、”Planoのプレズビー”と答えると、
”いい病院だね、あそこは食事が美味しいよ!”と言われていました。病院のツアーでも食事の事をプッシュしていたし。
おいしいと言ったって、しょせんはアメリカの食事でしょーーー、と思っていましたがメニューを見てみると確かにまるでレストランみたい。
メニューを見ている限りはおいしそうではありました。
入院患者は綴りになったチケットを貰えるので、そこから好きなメニューをオーダーできました。
ポプシクルしか食べられない私を尻目にさっそく食事をオーダーしていた夫。
んまー、ガッツリ(笑)左にひっそり写っているチキンヌードルスープは母が食べておりました。わりとおいしいとのこと。
朝から何も食べられない私はかなりうらめしい目つきでベッドから彼らを見ていたと思われます笑。
お昼過ぎにぼちぼち陣痛が始まりました。痛いのは苦手なのでもちろん無痛分娩を選択済みです。
初めは笑っていた私も段々大きくなってくる波に耐えられなくなり、麻酔を打ってもらうようリクエスト。
ベッドの上で”いだだだだだ”と痛がる私を眺めながら、夫は”なんで早く麻酔を打たないのかな~”と思っていたそう。
たぶん、なんというか日本人として”陣痛は少しくらい耐えなければ”という考えが作用したのだと思われます・・・。
麻酔医は来てくれるよう連絡してから30分ほどしてから到着。多忙だったとの事。中国系の麻酔医でした。
ドクターは夫に”奥さんの手を握ってあげなさい”と伝えていました。
ドクターが麻酔の準備をし、緊張しつつベッドの上で体を起こして待機します。
その間にも遠慮なく陣痛が来ます。その波がおさまったところを見極めてドクターが麻酔注入。
この時の注射は針が太いと聞いていたのですが、陣痛の痛みの方が強くて注射の痛みはほとんど感じませんでした。
注射を打ってもらって一息。”すぐ楽になるからね、グッドラック”とドクターはにっこり笑って部屋を出て行きました。
麻酔は徐々に効いてきて、さっきの痛みはどこへやら。側で見ていた母がびっくりするほどリラックスできたのでした。
陣痛の痛みはしばらくおさまっていましたが、やがて時間と共に麻酔の効き目より痛みの方が大きくなってきます。
その時は手元のボタンを押して、麻酔を自分で追加することができました。そんな仕組みとはビックリした(笑)
いよいよ陣痛が大きくなり、ナースが出入りして”準備できているから産むわよー!”と伝えてきました。私の緊張もMAX!
何しろ初めてのお産。要領がわからず2時間程かかりました。いよいよ出産というときにはこれまでお世話になってきた
私のドクターが満を持して登場。ナースたちがたくさんの医療器具を並べはじめ、その風景に母がなんだか怖くなり退出(笑)
出産を待つ間、母はこちらの↓待合室にいたそうです。
夫は私の出産のためにずっとそばでサポートしてくれていました。
立会出産というより、ほぼ”出産のお手伝い”です。日本だったらあんなことしないかも笑、と思うほどのサポートぶり。びっくりした~。
ようやくコツがつかめてきたかな?という頃にやっと出産。出産には2時間ほど要しました。
以前も書きましたが、ドクターが”髪の毛フサフサな赤ちゃんよ!”と笑うので、私も笑ってしまい、みんなが笑顔に包まれる中
元気な鳴き声と共に小さな赤ちゃんが出てきました。その赤ちゃんを見た瞬間、私の目からだーーっと涙が流れました。
ナースたちが急いで受け取り、私の所へ運んできて胸元で抱かせてくれました。
出てきたばかりなので血だらけで、正直言って生臭かった(笑)我が子ですが(現実的ですみません・・・)、
やっと会えたー!!という気持ちで胸いっぱいになりました。あの瞬間は一生忘れることはないでしょう。