みかりんの独り言♪♪

映画のこと、音楽のこと、子供について、だんなについて…、ぶつぶつ。

告白

2010年07月31日 | 映画


予告編をテレビで見るたびに、気になっていた言葉。


「娘の死は事故ではない。このクラスの人に殺された。」


 


きっと謎解きのような映画なのかと思い、お気楽にだんなと娘と三人で観に行った。


映画を観るのは久しぶり。


ちょっとワクワクした気持ちで見に行った。


 


ところが、観終わって…


三人で、どんより…


 


映画の作りは、面白かった。


ジェットコースター・ムービーのように、次から次へと話が展開していく。


しかし、ストーリー的には…


救いようがない話。


 


ここから、ネタバレ。


 


冒頭、松たか子演じる女教師の長~い独白により本編が始まる。


私が期待していた謎解きではなく、


犯人の名は語らずとも、生徒たち(観客)にわかるように、この事故が殺人だったこと、


どのように娘が殺されたかを、淡々とこの女教師は話す。


犯人はAとB。


このクラスの男子である。


その告白をした後、女教師は教職を辞めこの学校を去る。


 


そして、彼女の犯人A・Bという二人の少年への復讐が、彼女は手を汚すこと無く始まっていく。


 


そんな内容なんだけど。


 


救いようのない話って、世の中にはたくさんあって、


いつも私はそういうモノを遠ざけている。


例えば、東野圭吾の「さまよう刃」。


だんなが先に読み、面白かったって言うので読み始めたけれど、


娘が少年たちに拉致されて…という部分に差し掛かると読むのを止めてしまった。


なぜなら、私には同じ年の娘がいて、その子がそんな目に合うかと思ったら感情移入せずにいられない。


そして、多分東野圭吾作品だとすると、きっと救いようがない話に思えた。


 


で、だんなから話の筋を聞いたら、やっぱりそうだった。


 


少年法に守られている犯罪を犯した少年たち。


彼らをどのように、誰が裁くか。


彼らへの憎悪を、被害者の親は、どこにどう向けたらいいのか。


 


かつて、宮崎勤という連続幼女誘拐殺人を犯したヤツがいた。


ヤツのニュースをテレビで見るたびに、まだ子どもがいなかった私たちはよく話した。


「もし被害者の親の立場だったら、どうするか」


 


だんなは「同じ目に合わせてやりたい」と言った。


犯人の一番大切な人を殺したりすることで、犯人にはツライ思いをさせてやる、と。


 


まさにこの映画の中での復讐は、そこにある。


 


Aは家庭内暴力を繰り返し、母親に心中を思い立たせるが、自分を殺そうとした母親を逆に殺してしまう。


Bは、会いたくて会いたくて仕方なかった産みの母親を、間接的ではあるが自ら殺してしまう。


 


彼らは捕らえられるのだろうけれど、社会復帰はするのだろう。


そして、その後???


 


復讐ってなんだろう?…。


 


フィクションではあるけれど、リアリティがあり、かなり怖い話であった。


 


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