私の実家の近くに、おばの家があり、
イトコとは私と一つ違いだったので、
よく、そのおばの家に遊びに行った。
そのおばの家には『リキ』という雑種の犬が居た。
『リキ』は茶色でとっても人懐こい犬だった。
「なんで『リキ』っていう名前なの?」と、おばに聞くと
「力道山っていう強い人の名前からとったんだよ」と教えてくれた。
へぇ~、力道山か…。
私が生まれたのは’62年だから、
記憶にある力道山って言うのは、黒いタイツをはいて
血を流してリングで戦っている人。
そして、あまりにも有名なチャンピオンベルトをして
両手を腰に当てている写真。
その他のことは、私がその後、いろいろな場面で
目にしたり耳にしたりしたコトだっただろうと思う。
例えば彼が韓国の人だったとか。
暴君に殺されたとか。
で、今回、この映画を観た。
ただただ、泣けた。
今でこそ、小学校や中学校に普通に
外国籍の子がいるけれど、
私が小さい頃などは、親が普通に差別の言葉を言っていた。
今でこそ、外国籍の横綱がいるけれど、
この当時は相当難しかったんだろうな…。
ってか、外国籍の横綱を認めたくせに、
最近のあの話題はなんだ!!ヾ(`Д´メ)ノ
まぁ、この話はまた…。
で、彼は一生、この日本で一人ぼっちだったんだろうなって思った。
アイデンテティってなんだろう?
自分の居場所ってどうやって作るんだろう?
お金を稼ぐことが、成功したことなんだろうか?
試合に勝つことが、ヒーローになりえたんだろうか?
なんだか、さまざまなことが頭の中をぐるぐるして
なんだか、ホント泣けてきました…。
で、この映画は、韓国の監督が描いたからこそ、
私の心に響いたのではないかって思った。
力道山っていう、世界人(彼が劇中、自分をこう呼ぶ)を描くって言う意味では、
日本人が描いていたら、こういう内容にはならなかったと思う。
かなりおススメであります、この映画。
★★★
やっぱり同年代だったのね。
おっ!一つ年上でいらっしゃいますね??(と、急に敬語)(笑)