FLOWER

「のだめカンタービレ」を中心に雑記など

ピーチガール 上田美和(著)

2005-05-29 23:01:52 | 少女漫画
漫画喫茶で「ピーチガール」全巻読破しました!
もともと私は少女漫画好きなんですが読むジャンルが少ない…
漫画喫茶に行っても以前読んだ漫画か読みかけの漫画を読むぐらいだったし。
ピーチガールもタイトルとちょっと前にヒットした漫画というぐらいの認識しかなく
しかも、勝手にコギャルの話かと思って読んだことがなかったんですが
ふとしたきっかけで読み始めたらなかなかおもしろかったです

別フレの漫画がそもそもほとんど読んだことなかったんですよね~
読んだもので唯一記憶に残っているのが(ていうかこれしか読んだことないと思う)
「Oh! my ダーリン」これも、上田美和先生ですね(^^;

まあ、とりあえず感想です(かなりネタバレしてます)

私は1~4巻が特に好きですね~
さえの性悪っぷりが見事というか、なんというか…
KCの後ろにさえの様な子が実在するというのが載っていたんですが
さえの予備軍(小さえ)は結構いると思うんです。
人のマネをしたり、人の物や彼氏を欲しがったり、
常に自分が注目の的でないとイヤであったりとかって
でも、でもですよさすがにさえまでひどいことをする人は実在しないでしょう!
クラスメイトも彼女に簡単に騙されすぎだし(特に女子→だってさえって女の子の友達いなかったのに)
ももに対してやってることははっきり言ってイジメですよ!
それでもこれだけ読者を引っ張っていけるのはももとさえのキャラクターが活きているからかなぁ
先ほど、さえみたいな人は実在しないと書きましたがそういう問題じゃなく
彼女のキャラクターなら、この展開は大いにアリ!
逆にここまでやってくれると感心すらしてしまいます(実際いると迷惑以外の何ものでもないですが)
そして、ヒロインである「もも」もさえに負けず強いです。
純粋ですぐに騙されやすいが(中学にも友達に騙されていたし)根性がある。
だからこそ、さえの悪事がみんなにばれてももに対する誤解が解けたとき本当にすっきりしました。

とーじと浬、2人の男キャラ、私のタイプは浬でした
最初に惹かれたのが浬なんですね。
いつもももを助けて、見守っている、さえに騙されているとーじを目覚めさせる…カッコイイ
それに比べてとーじは(純粋で硬派なのは私のタイプではあるんですが)
あの騙されやすさや子供っぽさが純粋を通り越して馬鹿なんじゃないかと(とーじファンすみません)
最初にももを信じなかったのが一番イタイ…
と、まあ浬のほうが断然イイ男だと思っていたのですが
途中から見事に逆転してしまった印象があります
浬、泣きすぎだし・・・(登場人物の誰よりも泣いていた印象がある)
ショックだったのが浬の本命の話がでてきてから!
じゃあ今までのももに対する態度は何だったんだ!?って思ってしまいますよ
私が心情を深く読めてなかったから気付かなかったのかもしれないけど
あ、でも、涼が出てきて浬が何でももをあそこまで守りきったかわかりましたよ
もも×さえって浬×涼と同じでだからさえの性悪っぷりもすぐ見抜けた
そりゃあももを放っておけないですよね
そんな浬はやっパリかっこいい・・・だからこそ操ちゃんのことはショックで…
まあ完璧な片思いって実際以上に美化されているから浬も本当に大切なことになかなか気付かなかったんでしょう

とーじは最初、あまり惹かれなかったんですが
ももの為にももと別れてしまったあたりからカッコよく見えてきました
彼は彼なりにももを守ろうと必死だったんですよ
自分の気持ちを必死で抑えてももを守るとーじをみていると切なくなりましたね

内容に関しては後半ちょっとダラダラしているのと
ももが結果的にフラフラしすぎに見えたのが残念…
見えたっていうか本当にフラフラしすぎと思う
とーじ→浬→とーじ→浬ってなってるからね~
18巻の作者とソニンのトークを見たら
「浬ととーじ、どっちとくっつけるか迷った」と載っていたのでその迷いが
もものフラフラの原因かな?とも思いました。
私は最後どうなるのか分かっていた上で読んでいたのですが
もし、知らなくても途中でこのラストは想像できるんだけど
それでもラストはちょっと肩透かしをくらいました
うん、普通にとーじ無理やんって思ったよ。
もうちょっと「どうなるの!?」っていうドキドキ感が欲しかった。
あと、さえが途中から普通にいい子になっていたのはびっくり
涼を好きになって辛い経験をしたからでしょうね(多分、彼女にとって初めての恋愛)
それにさえがずーっとあの性格だったら救いようないですし
でも初期のももVSさえが好きだったからここの所ちょっと不満

途中からなんか毒舌になってしまったけど(^^;)
全体的な感想としては話に勢いがあり、おもしろかったです。
読み応えあり。ヒットしたのもわかります。
個人的にツボだったのはペラペラになったさえですね。

余談ですが・・・タイトル、主人公が「安達もも」だから「ピーチガール」だって言うことに最後まで気付かなかった私…