天気予報を眺めていたら頭の上にポンッと
浮かんできては思い出を連れてくる仲間の顔。
いつからか、そんな風になった。
いつか、いつか、と思い描いた風景を
この目にしてみたくて想像に耽る。
故郷は、場所ではなく、人なのだと。
故郷みたいな存在のみんなを一斉に
僕の生まれ育った街に集めたらどうなるんだ。
「ミエフェス」はそうして始めた祭です。
僕の生まれた街は津市白塚という片田舎だ。
小学校を転々として3つ目の学校がある町。
そしてその町の朝陽中学校に進学した。
思春期ど真ん中で過ごした街が河芸町という町だ。
太平洋があって、山がある。
田んぼが広がって、大きな空がある。
夜になれば、あたりは真っ暗になる。
明かりの少ないヨットハーバーの駐車場に寝転がれば
満点の星空がそこにはあります。
そんな場所で生まれて育った。
そして、この場所を離れて、大阪の街へ。
そんな思い出がうたうたいになって、
いろんな街に歌いに行く様になって、
どの街で出会うどの街の人にもあるのだと知りました。
主催のキタムラリョウです。
ミエフェス。今回で9回目です。
僕の生まれた町、三重県で弾き語りフェスをします。
全国各地でフェスが開催される昨今、
僕自身も色んなフェスに参加させてもらっては
そのフェス独特の有意義な時間を過ごさせてもらってます。
僕には僕にしかできないフェスを。
なんて大それたことは正直、思ってないけど、
僕の大好きな人を大好きな故郷のみんなに、
大好きな故郷で、みんなに見てもらいたい。
そんな風に思います。
今年、出演者に声をかけ始めて、
ひとつ共通していたこと。
に、気づいて、
のちに意識的に共通させていったことがあります。
それは
「日頃、僕が口ずさむ歌を歌う人」
です。
歌ってとてもいいなと思います。
思い出の歌が皆さんにもきっとあるでしょう。
恋人とよく聴いた歌とか、奮い立たせるために聴いてた歌。
失恋した時に聴いてた歌や、単純に好きでよく聴く歌。
僕は帰り道、仲間の歌をよくipodで聴きます。
「今日の帰り道は、こいつの、、この曲かな」とか。
あるいは、頭の中でふと流れてきたりもします。
僕の好きな歌を歌う人たちの歌を、
みんなも気に入って欲しいなぁ、って思います。
朝、昼、晩、夜中、明朝にぴったりくる
あなたのお気に入りになる歌が
35組の全国のうたうたいから必ずゲットできます。
ゲットできたなら、ぜひ教えてもらえたら嬉しいな。
そしてその歌を、まるで子守唄みたいに。
応援団みたいに。話を聞いてくれる大親友みたいに。
背中を押してくれる追い風みたいに。
優しく手を引いてくれる手のひらみたいに。
今年はそんな風な祭にできたらいいな。
いや、きっとそんな祭になることでしょう。
8月18日のお昼から、翌朝5時までの祭です。
熱中症、熱射病、虫刺され、脱水症状に気をつけて。
全力で、祭に参加してくれるあなたを
心から、愛します。
キタムラリョウ