【新しい政府を作って川辺川ダム計画中止】球磨川流域で発生した2020年の豪雨災害と、その中で議論されているダム問題について説明します。
2020年の豪雨では、線状降水帯による記録的な大雨が原因で、
球磨川中流域や支流で大規模な水害が発生しました。
2020年7月豪雨における球磨川流域の死者は50名です。このうち、球磨村では25名、八代市で4名、芦北町で1名が亡くなっています。また、球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」では14名が犠牲になりました。
県内の人的被害は、死者は67人(うち災害関連死者2人)、行方不明者は2人、負傷者は50人に上っています。 住家被害は、7,400棟を超えるとともに、国道219号、JR肥薩線など県民の生活に不可欠な道路や鉄道といったインフラ施設、商工業、観光業、農林水産業などにも甚大な被害が生じました。
球磨川流域で発生した2020年の豪雨災害と、その中で議論されているダム問題について説明します。2020年の豪雨では、線状降水帯による記録的な大雨が原因で、球磨川中流域や支流で大規模な水害が発生しました。その中で、ダムの役割が議論され、特に川辺川ダムの再開や、流水型ダム(穴あきダム)の導入が検討されています。しかし、多くの被災者や住民からは、ダムの建設による環境影響や、過去の検証の不十分さなどを理由に、ダム計画に反対する声が上がっています。
球磨川流域豪雨災害の概要
- 2020年7月、球磨川流域を襲った線状降水帯による記録的な大雨は、12~24時間で通常1ヶ月分の降雨量を記録するほどでした。
- この豪雨により、球磨川中流域や中流に注ぐ支流沿いに、大量の土砂や流木を含む洪水が発生しました。
- この災害で、多くの死者や負傷者、そして大規模な被害が発生しました。
ダム問題と住民の意見
- 2020年の豪雨災害後、熊本県知事はダム反対表明を撤回し、川辺川ダムの再開を表明しました。
- 国も、従来の建設予定地に、流水型ダムとして川辺川ダムを建設する計画を進めています。
- しかし、被災者を含む流域住民からは、ダムの建設に強い反対の声が上がっています。
- 反対の主な理由は、ダムによる環境影響の大きさ、過去の検証の不十分さ、ダムによる治水効果への疑問などです。
- また、ダムによる水害の激化や、人命を守れないダムという考えも根強く残っています。
まとめ
球磨川流域豪雨災害は、ダム問題と住民の意見が複雑に絡み合った問題です。ダムの建設による環境影響や、過去の検証の不十分さなど、多くの課題が残っています。今後、ダムの建設をどう進めるかは、住民の意見や、専門家の意見をしっかりと聞き、議論していくことが重要です。