misty green and blue

Life is like an onion...

役者魂。

2020-11-06 | artist
演劇・映画・テレビドラマなどの登場人物の役に扮して台詞や身振りなどで演じることを生業とする、役者
演技力のない役者は大根役者と揶揄されるが、演技力が高く引く手数多の役者は千両役者として評価される

演じるべき役柄に対する演技を構想、必要とあらば資格・語学・技能などを習得して役に見合った技芸を磨くことで役柄への理解を深め、時には役柄に見合うべく自身の風貌・体形などの外観改造を行なうこともある、役作り

不自然さを感じさせない、役作りの出来る人が天才’なのだと思う
ただひとつの作品を観ただけで、そう感じる役者がいた

草彅剛
SMAPの元メンバーというよりも、役者としてのイメージが強い
それ程関心はなかったため、演じた作品の殆どは未見だ
しかしながら、彼を‘天才’と感じるにはただの一作だけで充分だった
映画『ミッドナイトスワン』での‘彼女’は、トランスジェンダーとしての悲哀をものの見事に体現した凪沙そのものだった

役柄を超越した“存在感”
役者の存在を忘れてしまう程の“実在感”
それを演じきれる ー 否、演じているのを忘れさせてしまうのが‘天才’なのだと思う

柳楽優弥
第57回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された映画『誰も知らない』(2004)で史上最年少かつ日本人初の男優賞受賞を機に、一躍‘時の人’となったことで、彼の存在を知った
関心はあったものの、演じた作品の多くは未見だ
しかしながら、近年久しぶりに観た作品で、‘凄い’と再認識した
映画『ザ・ファブル』で、暴力団「真黒組」の若頭・海老原の弟分である小島を演じた彼は、殺人罪で15年間服役した過去を持つ、組の伝統を重んずる好戦的な性格を見事に体現した
憎たらしいことこの上なかった

彼も‘天才’なのだと思った


容姿が好みだったことで、彼らよりも観る機会が多かった妻夫木聡
TV番組『世界ウルルン滞在記』(2000年 or 2002年)(※)で、探偵に纏わる英国ホームステイの体験リポーターとして彼の存在を知った
数々の映画で主要な役を演じてきた彼だが、観た作品は然程多くはない
大河ドラマ『天地人』や映画『悪人』・『ミュージアム』の役柄は印象的だった
とりわけ映画『ミュージアム』で、カエルのマスクを被って猟奇殺人を繰り返す、無数の傷があるスキンヘッドに異様な顔つきと強靭な肉体を隠し持つ謎の人物・通称カエル男こと霧島早苗を演じた彼は、主役を凌駕する程の異彩を放っていた

現在ドラマ『危険なビーナス』で、時折空想癖があるも、正義感が強く生真面目な性格の獣医・手島伯朗を演じる彼は、突然現れた弟の美人妻・矢神楓に振り回されるが、はてさてその結末は如何に?


彼は‘天才’というよりも、むしろ‘努力家’に近いと思った





【註】
※ 個性豊かな俳優や女優・タレントが世界各国でホームステイしながらその国で‘出会(う)・見(る)・泊ま(る)・体験(たいけ(ん))’した文化や日常生活をリポートする、ドキュメント系クイズ番組


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1 コメント

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追記  (micha*)
2021-03-29 11:52:17
草彅剛が『第44回 日本アカデミー賞』 最優秀主演男優賞を受賞!

彼が受賞すべきだと密かに願っていただけに、とても嬉しいニュースだった

つよぽん、本当におめでとうございます!
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