演劇鑑賞・・・完結編

あやうく、続きを書き忘れるところでした。

もうかなり前の話になっちゃって、すっかり
忘れてたけど、それでどーなったの？って、
友達に聞かれて、思い出しました。

それは突然起こりました。

上川さん演じる主人公が、内山さん演じる
最愛の奥さんを殺されて、敵討ちに行くのです。

今まで静かに暮らしていたのと打って変わった
激しい感情をむき出しにして、敵をバッタ
バッタと斬っていくシーンで・・・・・・

上妻さん作曲の三味線のＢＧＭが格好良く
鳴り響き、スポットライトがあたり、

殺陣も佳境に入って来た時突然、上川さんの
「かつら（ちょんまげ）」が

スポっと飛んで、コロコロと転がりました。

一瞬、目がテンになって、吹き出しそうに
なったのをこらえ、
（だってとっても真剣なイイシーンだった
んだもん）

これからどうするのかなあと、見てたら、

とりあえず、一人くらい斬り終わって、
さりげなく落ちたかつらを拾い、
大道具の大きな木の陰に隠れて、
他の人を斬っているフリ？しながら、

次に出てきた時には、かぶってました。
ちょっとズレていたけど・・・

その間、斬られ役の人達がうまく、
斬られているフリして、場面をつなげて
いるのが、えらかったです。

多分、この劇の一番の見せ場だったんだと
思うけど、こんなことってあるんですね。

まあそんなこんなで、そのシーンが
終わり、その後もつつがなく、話が続き、
いよいよカーテンコールです。

出演者全員が出てきて、挨拶も終わり、
緞帳が半分くらい、降りて来た時、

上川さんが突然、
「ストップストップ！！」と
大声を出し、緞帳がもう一回上がり、

「えー本日はお見苦しいところをお目に
かけ、申し訳ありませんでした・・・
あの場面をもう一度やり直させて
いただきたいのですが、よろしいでしょうか」

みたいな事を言って、あのクライマックス
場面をやり直したのです。

さすがに今度は大成功！

迫力あるシーンを真近で、しかも２回も
見ることが出来たので、
ちょっと得した気分でした。

そうそう、思い出しました。私達に
話しかけてきた、おじさん俳優さんの名前は
「山谷初男」さんで、今「魔女裁判」って
テレビに出演されています。

あと、志村けんさんとか、舞台でみたことある
女優さんとかも結構見に来ていました。

その方達はこのお芝居の演出家である、
ラサール石井さんの、次のお芝居に出演される
方達みたいでした。

舞台上でのハプニングは、いろいろ見て
きましたが、頭がすっとんでいったのは
初めてです。

いい体験をさせてもらいました。
とってもおもしろかったです。

もちろんお芝居も良かったですよ。
でも、やっぱりヅラ飛びは思い出しちゃう
んだろうな、今後も・・・