いまんとこ ずっと夏休み・・・

まいにちまいにちイヌやネコや草花と楽しく だらだらぐだぐだ・・

少しばかり切ない家路

2006年05月27日 | にいちゃんと山の話
帰りの電車の組合せは、E山さんとアタシが通路隔てて2人で座る

残組は、二人掛をくるりと回して即宴会の準備!
D山さんは飲み死にするんだ・・・とことあるごとにうっとりほざいた
ココアを体内でアルコール発酵できるB山さんは嬉々としてそっち組だ

E山さんも、西の横綱級の大酒豪だけど
じっくりイロンナ話真剣にしたいんだって・・・
だから・・あ~いったのはイヤなんだ・・って哀しそうな笑顔でちいさく言う。

アタシは、あ~いったのイヤじゃない。ミンナオトナで話面白いから・・
でも、車内ではイヤだし、お酒もウチの家系は弱いもの・・・

ヤツは、こんなときどうしてたの?
1番にいちゃんと一緒だったE山さんに聞いてみた。

あ~あれは、天才だし俺と違うもん・・・・上手にどこでも合わせてたよ・・
ヤツと泡飛ばして論議するのは、本当に楽しかったんだ・・・・
アイツ・・短気でさぁ~

あくまでべた惚れのE山さんは遠い目で、しんみり言った。

とにもかくにもアタシは、そっちとは、一緒のヒトではないですから!
と通路に手で線を引いて飲み死に組に宣言して景色を見るふりをする。

ふん!とか言いつつちょいと寂しげな顔をして少しの間おとなしかったけど
どうやって手に入れるのか
A山さんの秘儀・・・竹の子の煮たのだの山菜だの煮卵、コアな地酒を
どこかに消えてニタニタ両手一杯調達してきた品を講釈付きで時折回してくれたり、
車窓から見える山々を得意げに繰り返し繰り返し
身を通路いっぱいにせり出して寄ってきては、教えてくれたりしてた

そして飲み足りない彼らは、半端な田舎住まいのC山さんの下車駅で
ドヤドヤワイワイ楽しげに哀しげに挨拶もそこそこに降りてった・・・

途端に静かになった電車にE山さんと静かに座って静かに降りて
静かに「また・・・」と言って別れた
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