文字通りの手当て

夜中にハッッと目を覚ましては
しゃびの背中をさすってやる
すると決まってごろごろ言う・・・

カナシイほど儚げなちいさな背中をなぜる
なんでこんなにもちいさくてヤワなんだろう・・

運命って決まってるのかな・・とかいろんなこと考える

ダメなのかなぁ～
相方に大見得切ったけど
治る自信が揺らぐ・・・

だけど二日目の朝方なぜてる手に
しゃびの体からエネルギーの逆流みたいなものを感じた
本当だよ・・・

あぁこの子は、治るんだね　って理解した

アタシが同じ場所で揃って一緒に目覚めた朝は
コドモタチはやけに神妙だった

誰もご飯！ご飯！って云わない

しゃびぃも起き上がってしばらく両目のあかないこけしみたいに
じっとしていたけれど
やおらスタスタ台所に歩いていった

見えてんの？カン？
どっちでもいいか？！おなかすいたの？ご飯食べるの？！
きゃぁきゃぁはやる胸を押さえ
とっときのまぐろのアラ冷蔵庫から出した！

食べて！食べて！たくさん食べて！

さすがに1口2口食べただけでまた寝床に帰っていったけど

いいのよ！いいの！ちょっとずつ！
ゆっくり治して