New Englandのあれこれ

北米東海岸の街ボストンを中心に、ニューイングランドの素敵を写真でご紹介します。

メイン州ポートランドのロブスター

2013-09-03 12:05:26 | 観光
では、そろろと本格的に、ニューイングランドの素敵をお届けして参ります!

ニューイングランドといえばシーフードが有名ですが、
今回は、クラムチャウダーやスティーマーの親分、ロブスターを中心にご紹介していきます!

ということで、行き先は、ロブスターのブランドにもなっているメイン州です。
ボストンのスーパーで仕入先がメイン州のときは、’メインロブスター’とサインを掲げます。
殻に身がしっかりと入っており、他州のものと比べて、甘みが強く歯ごたえがあります。

地図で観ると、北米のちょうど右上端の角っこの州で、



カナダとの国境で、ニューハンプシャー州のお隣に位置します。



ニューイングランドの中でも最北端で最東端であるため、州の1辺は海に面しており、
岩場の続く海岸線の距離は400キロに及びます。
海岸の形状や海水温度の低さから、おいしいロブスターで有名です。

上質のロブスターを守る為に、漁師と州が一体となって働いています。
州ではロブスター漁に規制を掛け、管理する事で、
良質の漁を次世代へと繋げていく努力を、長いスパンを持って監視しています。
漁師はその規制に誇りを持って日々の仕事に向き合っています

メイン州でロブスターの漁師になるには、州発行のライセンスが必要です。
200日の船上研修と、2年間のクラスの受講が義務付けられています。
コースを終了すると、ようやく、ウェイティングリストに載れるのですが、
そのリストも24人までですから、タイミングが悪ければ、リストに載ること自体を待つことになります。
リストに載れると、次はライセンスの空きを待ちます。
既存のライセンス保持者のうち3人がライセンスを返上し、始めて1人に新規発行が認められます。
しかも漁は夏場に限られるので、時間を掛けて手に入れる、大変貴重なライセンスとなります。

ライセンスを得た後は、ボートやワナを個人で所有します。
組合や会社でライセンスを所有し、そこに所属する事で漁ができるといったシステムはありません。
個人の責任が重大ですので、その分、’俺の船’という意識が高まるそうです。

海岸線は7区画に分けられ、それぞれの生態系が管理されており、
漁師には、その区画に応じた個数のワナのみが許可されます。
配給されるタグのついていないワナは、違反とみなされ、処罰を受けます。

メインの漁師さんは、自分の仕事に誇りを持った、活力に溢れる男らしい、優しい人たちです。

話を食材へと進めます。

州都はポートランドで、ボストンからは車で2時間弱。
ちかい。。。

港町のポートランドには、運河があり、



カモメがいて、



夏の終わりを人々が惜しんでいました。



そして、ここにも、



あそこにも、ロブスターが溢れています。



なかでも安くて新鮮なお店はここ、アルフィエロファミリーの店
1969年に父親のベンが立ち上げ、現在は3人の息子達が運営しています。



この店は、メインストリートから港に向かう脇道にあり、



お向かいにはこんな時代を感じさせるバーもあります。



お店はこんな感じです。
入り口。



中に入ると、右にお魚を中心としたショウケースがあり、



左は新鮮な貝とロブスターです。
まずはロブスターの生簀。



そして、産地毎のカキなどの貝たち(こちらは自分で袋詰めします)。



ロブスターの価格表。



お店の人が、この日の特大ロブスターを見せてくれました。



クッキング方法も教えてくれます。



で、2時間掛けてお家に戻り、早速蒸します。





アイ~ン。



出来上がり。素材がおいしいので、何もせずにこのまま溶かしバターで頂きます。



〆て、$18で3人前の夕飯となりました!!
次回はクラムチャウダーにも挑戦してみます。
















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