映画:Kingdom Of Heaven

2005年10月20日 01時35分36秒 | ゲーム・漫画・映画など
★★★☆(5点満点で3.5点くらい)
5…傑作
4…かなり楽しめた
3…楽しめた
2…不満点あり
1…金と時間返せ

今やるゲームが無いんで、映画でも観てみようかと借りてきました。
自分はそこまで映画には明るくないのですが、
リドリー・スコット監督作品という所の一点買い。
グラディエーターもブラックホークダウンもかなり好きなので。

第四回?十字軍inエルサレムという設定でのお話。
主人公が鍛冶屋出身という設定があまり生きて無かったかな。
序盤の展開にどーも観ながらにして素直に納得出来ないのは自分がキリスト教圏の住人じゃないからか。
信仰が人生の動機という気分は想像しにくい。
物語の軸の、キリスト軍とイスラム軍、双方の内情をしっかりと描くことに成功してるのは◎。
とくにイスラムに関しては健全な良い捉え方してます。

自分が一番感心したのは、やっぱ映像。
リドリー・スコット作品の映像って、ひんやりとした生っぽい感じがある。すごい精細でシャープ。
だけど現実的にし過ぎちゃうとつまらなくなる部分は程よくぼかしていて、いい湯加減です。
彼自身のコンテパワーなのか超優秀なスタッフを抱えてるのか。
場の空気が匂ってきそうな造り込み、やるなー。

嵐の中を駆け抜けるような戦場シーンも何かお手の物って感じでさすが。
キャストではイスラム王とイスラム右派青年の挙動がかっこよかったです。
まぁ皆かっこいいんだけど。


なんとなくエルサレムの成り立ちに興味を引き付けられる映画だったなー。
あくまで"歴史を設定に使用した娯楽映画"という趣きなんだけど、
作るのに歴史や事実に対するリスペクトがしっかりあるからか。
こらへんの読後感はソマリア侵攻に興味が行くBHDのそれと同じだね。

…学生のうちにエルサレムでも行ってくるか!(冗談)