「4千万本の木を植えた男が残す言葉」
宮脇昭 著
環境問題を考えたときに一体何が正しいのかわからなくなることがあります。
そんなときに宮脇先生の本を読むと本質に立ち返り、私たちは地球における
「消費者」であることを再確認でき、何をすべきかが見えてくる。
著者の「鎮守の森」を以前読み、闇雲に植えればイイってもんじゃないんだな、と
学び、日本の山に見られる風景の多くは植林によって人工的に作られたものも多く
自分の目で見てきたものの何が本物の自然なのだろう?と不安にも似た感覚を
覚えたのを思い出す。
豊かで便利な現代社会。それでも腹の中のどこかで「これでイイのか?」と感じる。
何が間違っているのか、何に違和感を感じているのか、明確に言葉にできない。
利便の追求によって大切な、目に見えない何かを確実に失っている気がする。
そんなことを考える余裕はない?
違う、違う。考えても答えが見つけられないことがわかってるから考えることを
放棄しているんですよ。「いま」に最高に満足していて何の不安も無い人でも
それが永遠には続かないことは頭のどこかでわかっているはず。
「いま」が100点だと思っていないなら、答えを探す行動や思考を面倒だと思わずに
ちょっとずつ始めてみることが大切なのではないでしょうか?