コーヒーショップのランチサービス。
母を連れての外食は珍しい。
なにしろ、頑なに“自分の家”に執着し、よそへ出かけるのを忌避するもので。
だから、介護体制について言えば、
訪問ドクター、訪問ナース、など、は、OK!
でも、デイサービスなど、出かけて行って他人と交わる、のは拒否する。
箱入り老人にしてしまったのはわたしのせい、それが、ここに来てかなり痛い。
下手な子育てと同様、箸にも棒にもかからない、過保護な老人。
彼女の強烈な“好き嫌い”に抗うこと、を避けていた。
最近「わたしも老人の仲間入り、ね」と宣った、のは、
今の今まで、自身の姿さえ鏡に映さず、“老い”を否定し続けていたからだろう。
なんとかしなくては、と、遅まきながら気づいた。
ナマのヒトと、気を遣ったりしながらリアルに交流させなくては、と。
猫っかわいがりのネコならいいけれど、
老人の猫っかわいがり、は、百害あって一利なし。
丁寧な感謝の言葉とは裏腹に、
♪感謝知らずの女by 陽水♪に成り下がっているやに見えなくもない。
歌詞はクリック!http://j-lyric.net/artist/a00071f/l0100fe.html
周囲を顧みないで、堅固なプライドで我が道を爆走する。
狭い家の中で、テレビだけが支配可能なパートナー、
なので、騒音なぞなんのその、ずっとそうだった、から、止められない。
昔から教育界でも言われていたことながら、
一日中テレビ漬け、は、ほんとうに脳の劣化を招いている、と確信する。
長年、“テレビは窓、豊かな暮らしのシンボル”と共に生きてきた。
大量生産品を売りさばくための道具、なんだよ、と告げても、解ることはないだろう。
今さら無理、と、諦めていたけれど、意を決して、行動に移しつつある。
具体的には、デイサービスなど、遅まきの(老人)社会デビューを、たとえ強引でもやりとげる予定。
なぜか隣市の介護法人のお世話になっていた、のを、
先日再会した、介護業界で働く幼なじみの助けもあって、
当市のケアマネージャーさんに変わっていただくことになった。
不安を打ち消すように、武者震いしつつ・・・。