終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

ノカンゾウ、輝く色の

2009-08-27 23:12:17 | 植物
ヘメロカリスは以前の庭にも植えていた。

でも違う。あれはやまぶき色に近い単純なオレンジ色だった。

今日出会ったのは、複雑なニュアンスの、何色といえばいいのだろう。

織り教室の先生のご自宅をお暇する時目に止まった、深くて強い色。

本当はその横の、野生のムラサキシキブの実を撮らせていただくつもりだった。

でも、野生のムラサキシキブは余りに華奢で、

まだ実がわずかに紫に熟しかけたばかり。

自宅周辺の栽培種の、早咲きのたわわな実を見慣れているせいか、

小粒の実では弱々しくさえ思えて、

ノカンゾウの、午後の庭に燃え立つような花の方に、魅せられた。

ほんとうは、こんな華やかな色が好きだった。

花なら青と白、なんて言ってしまうのは、上品で清潔、を装う為。

このノカンゾウの色に似た小さなバッグを、

少女の頃、母にねだって、買ってもらった。

モヘア糸製のそのバッグを持って、お正月のきもの姿で同級生と、

京阪沿線、クラス担任のK先生のご自宅へ押しかけた、

のは、ついこの間のことなのに、

今ここに居るわたしはもう、還暦を過ぎてしまっている。

せめて来年も、先生に年賀状をお届けすることができますように・・・











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