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このところ熱中している織物は、カシミヤのマフラー。
白のカシミヤマフラーを、一体何本織り上げたか。
でも、カシミヤの高級たる所以は、軽さ、温かさに加えて、艶やかな質感。
だからなのか、草木染の発色がすばらしい。
さまざまな糸を染め比べてみて、発色のクリアな点では、絹がいちばん、が、
カシミヤの発色の、独特な深さと輝きに、すっかり魅惑された。
100g未満の小さなカセを多数用意して、この20年間、
染料植物を入手する毎に、染めた。
手元に残る、それらしいカシミヤウールは、12色も揃った。
ただ、染めることに熱中の余り、織って作品化することを忘れていた。
そうだ、織り慣れた白いカシミヤマフラーと同じ組織で、
マルチストライプの経糸を機に据えてみよう。
たとえば、歌舞伎の定式幕(じょうしきまく)のイメージ。
もっとも、代表的なのは三色縞で、黒、柿、萌葱と並ぶらしい。
たった3色なのに、あの完成度はどうだ。
わたしの縞は、せっかくだから、もっと多彩に遊びたい。
柔らかい糸をスプールに巻き取ると、テンションがかかってかわいそう。
なので、糸玉にして優しく巻く。
さあ、カシミヤウールの縞順は如何に・・・。
とてもあしたがたのしみで。