終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

ゴスペルコンサートへ

2009-02-22 20:20:30 | コンサート
午後から雨、の予報を気にしながら、おっちゃんは“鉄道模型の会”へ出かけた。

一般車両立ち入り禁止の、路線バス駐車スペースへ、だからそれはイケナイというのに、

かならず夕方迎えに来て、と頼むのは、

雨の中、大風呂敷に、膝に乗り切らないサイズの自作を包んで、持って帰ることになるから、だった。

わたしは教会のゴスペルコンサートへ。

吉本新喜劇の元座長・故・岡八朗さんのご長女、市岡裕子さんが歌う最初の曲、

アメージング・グレースに、のっけから打ちのめされた。

いきなりの号泣って、どういうことか。

コンサートホールというより、保育園の講堂、の、教会堂。

なので、すぐ目の前で、ライブが繰り広げられる。

わたしの席のすぐ横は、グランドピアノのくびれ部分、そのせいか、

大久保かずえさんのジャズピアノが腹に響く。

田中券吉さんのベースは、わたしの肩に降り積もる。

何曲聴いただろうか、いつものタオルじゃなくて薄いローンのハンカチは、くしゃくしゃになって、涙の飽和状態。

教会でのトークは、“証し”というのだけれど、市岡さんのそれは壮絶だった。

奥目の八ちゃんの、と、いちいち冠詞をつけるのは如何かと一応躊躇するけれど、

やっぱり、岡八朗は、市岡さんの背後に影のように立っていた。

当時の吉本新喜劇は、毎日曜日のお昼にテレビで中継されていたけれど、

今の圧倒的にメジャーな“吉本”資本はなかった。

日だまりの田舎芝居のような、ゆるんだ温い芸、垢抜けない究極のローカル劇場。

だからなおのこと、お茶の間で親しまれていた。

岡八朗は、そのトップスターだった。

往々にして、強大な光源の裏の影の深さは計り知れない程のもの、らしい。

父娘の激動の人生は、以前、NHKでドキュメントとして放送された。

が、とにかく、実際のゴスペルコンサートは、烈しいのです。

ゴスペラーズのコンサート、とは違って。














最新の画像もっと見る