終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

文楽劇場へ

2013-11-06 21:33:21 | コンサート

国立文楽劇場は初めて。

高校で団体観劇したことがあるような、かすかな記憶。

その頃も、文楽の灯を守らねば、と、古い劇場に動員されたのだった、か。

今回は、総数200戸の自治会が、自主的、民主的に選んだ。

大型バス二台がほぼ満席だったから、かなりの人気行事といえる。

いつかは行きたい、と願いながら見送っていた〝団塊世代〟がリタイアして、

「行政に潰されてはたまらない」と、判官贔屓に火が着いた?

歓楽街の中に、ポツンと文化的な施設が置き忘れられているようにみえる、が、

文楽劇場の立地、千日前は、伝統的に正統な、江戸時代からの芝居小屋のメッカ。

六座のうち、中座、角座、松竹座(映画館)は、子どもの頃から馴染みがあり、

近くのお食事処では、素顔の有名俳優さんを見かけたりしたものだ。

で、11月文楽公演は、文楽協会創立50周年記念、竹本義太夫300回忌と銘打たれた、

『伊賀越道中双六』(通し狂言!)。

伊賀越えといえば、本能寺の変のあと、家康が堺から三河に移る、歴史上有名な偉業。

それだけが強烈に、見せ場として印象づけられていた。

全く無縁という訳ではなかろうが、文楽のストーリーを追うのに、これは少し邪魔をする。

無知ついでに、浅薄な感想を記すのも恥ずかしい、が、

文楽は宝の山。

人形遣いの至芸の技に圧倒され、

義太夫の音楽性に酔いしれた。

太棹って、究極のアドリブ、燃えさかる熱いスィングと言っては浅はかだろうか。

道楽で義太夫を語るおじさんが、昔は下町の町内にいた、なんて信じられないでしょうね。

匠の技の塊と、もっとお近づきにならなくては、もったいない・・・。

  

 

 

 

 

 

 

 

 



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