終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

糸巻きは室外で

2011-01-31 22:12:36 | 衣・布
昨日できなかった理由は、糸のケバの飛散を厭うてのこと。

家人がアレルギーなもので、ウッドデッキで糸巻きすることにした。

キャメルシルクは、シルクとは名ばかりで、麻に近い、

ワイルドな手触り、ごわついた素朴さが魅力の、目下のお気に入りだ。

糸車を廻しても、空中に毛羽が飛び交う様子が見えない、のは、

午後の弱い日差しだからか。それにしても、

板塀の上に広がる空は、デジカメだとどうしてこうも鮮やかなのか。

綿入れのグランドコートのフードまで被って、屋外で作業していた。

ちょうど、おざわさんが検審による起訴をされた時間あたりだった。

国民の20%ほどは、冷静を装いながら、目を上げて唇を噛んだ。

残りの70%は、はしゃぎながらテレビを観るのか。

先日の新年会でしゃべり過ぎて、

「政治に熱いですね」と冗談めかして声かけられた。

「後ろ暗いところが無いのなら、出てきて話せばいい」

「彼の顔がイヤ!」

たぶん、多数派にいつも属して生きてきた人々だ。

それと対照的に、

わたしは殊更に少数派に目をやる癖があった。

小学校がヤケに窮屈で居づらかったことを、今も忘れられない。

戦後民主主義、なんていいながら、出る杭は打たれる、長いものには巻かれろ

と無言で教えてくれた、その一番最初は小学校の先生方だった。

“戦後は終わった”と高らかに宣言されたのはどなただったか。

鼻をつまんで流し込んだ飼料の脱脂粉乳の給食を、もう強制されることは無い、

としても、負け戦の罪科は負わねばなるまい。

この国は、かの国の戦利品、なのだそうだから。

せめて目を上げて、現実を見据えて生きて行こう、時に糸繰りしたりしながら・・・。















最新の画像もっと見る