終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

初ストーブ

2014-11-14 22:21:54 | インテリア

今シーズン最低の気温。

迷うことなく、ペレットストーブに点火した。

こんな匂いだったのか、へっついさんでご飯を炊く時の匂い。

もうすぐ、ご飯が吹きこぼれて、燃えさかる薪の上に垂れて、ジューッと音をたて、

あの胃袋を刺激するご飯の匂いが、いちめんに漂う、筈。

とまあ、毎年、幼い頃の幸せを追体験させてもらう。

といっても、あれは昭和20年代のことだから、賞味期限のなんと長いことだろう。

 

この寒さ、ケアハウスに居る母のところへ、真新しい毛布を届ける。

しっかりとした施設にお世話になることができて、

もう何の心配もない、のに、こちらの気持ちを持て余して、

我にもあらで、思いが空回りして宙を舞う。

子どもに戻った彼女を、僭越にも、我が子のように心配していた。

が、今は、新しいステージに移った、母とわたしの関係に気づくことができている。

妹の強い嫉妬を呼ぶほど、献身的な仲良し母娘、半世紀以上もそんな間柄だった。

社会学の研究者に指摘されるまでもなく、ありがちな危うさを伴っていたかも知れない。

母が入所し、物理的に距離ができて、

却って、本質的で対等な人間関係に立ち帰ることができた、それなら悦ばしい。

おりしも、階段の向こう側で、夫が、中島みゆきさんの♪ファイト♪のCDを聴いている・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 



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