終の棲家ストーリー

まさか!の還暦家つくり。しんどくならないように、ゆっくり書きとめながら・・・。

老いる

2010-08-23 20:43:24 | 介護
昨日、母が転倒した。

ひとりで買い物に出かける途中、「崖から落ちた」という。

正午ころ、たぶん、公園を通り抜ける近道でのこと。

サンダルは駄目、暑い中ひとりで出かけないこと、等々の約束を忘れて。

なんとか帰宅できたけれど、痛み出したのは数時間後。

自ら電話をかけてきたので、急遽かけつけた。

脇腹と背中が痛い、と呻り声を上げていたかと思うと、

「迷惑かけたくないのに」と、声を上げて泣き出した。

感情の起伏が激しいのは、ほっとしたからだろうか。

今日になって、訪問ドクターや、ナースさんに診ていただき、

幸い、骨折の心配はなさそう。

ただ、全身の筋力が消滅したみたいに、力が抜けて、

立ち居振る舞いが意のままにならない。

芋虫のように丸まって転がったまま、起き上がることもできない。

手を差し出しても縋り方も判らない、のは緊張と不慣れのせいだろう。

同居してくれている若い家族がありがたかった。

そんなこんなで、結局、ケアマネージャーさんに相談して、

介助のための器具を取り入れることを考慮する。

亡父の時と様相の異なる、母の老いの坂が、

いよいよ曲がり角にさしかかってきた、か。

母の家からの帰途、父とよく通ったメタセコイアの公園に遠廻りしてみたら、

炎天下の泉水は、蓮の葉ですっかり覆われてしまっていた。









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