中学受験総合~大日本帝国の楽しい家族団結力

中学受験算数~大日本帝国の楽しい家族団結力

数に関することー普段の言葉遊びで算数を磨く 頑張ろう大和民族

2021-01-13 06:58:10 | 日記

【Ⅱ】1+2×3-4×5-6×7×8×9=2017

上の式が成り立つように、例にならってかっこを入れなさい。
(例)3+3×3-3÷3=5 →{(3+3)×3-3}÷3=

という問題が出題されました。

1から9までの整数を使って2017になるにはどうしたらいいでしょうか。

まず、
2017は、皆さんもご存知の通り、「素数」
つまり、1と2017でしか割れない整数ですね。

それをかけ算に直すということはできません。
では、なぜ6×7×8×9という式が出ているのかということに注目してみましょう。

初めの「1+〜」という
1+2×3-4×5-6×7×8×9=2017
この、1がポイントになります。

1+2016=2017

2016は、2016=2×2×2×2×2×7×9に分解できます。
7と9が現れましたね。

8=2×2×2
なので、この2016の素因数分解された式をもう一度書き直してみると、

2016=2×2×7×8×9
    =4×7×8×9

となり、問題の数字に近づいてきました。

今度は、この4×7×8×9
「4」をどうやって作ったかと考えればいいのです。

画像2

この□の部分を4にすればいいのです。

4={(2×3-4)×5-6}という形にできます。

まとめると、
1+{(2×3-4)×5-6}×7×8×9=2017
です。

なかなか、テストの限られた時間の中でこれを瞬時にわかるというのは、
数字によっぽど慣れているか、数字のセンスがある生徒さんです。

数字のセンスを磨くには、日頃から数字を見たときに、
足して10になるのは、とか、
足したり、かけたり、割ったり、引いたりして100になる遊びを
しているかということかなと思います。

受け持っていた生徒さんで感心したのは、
「必ず4ではどの数字も割れる」
ということをある時突然私に報告してきた生徒さんがいました。

その生徒さんが4年生の時です。
日頃から、自分でいろんな数字を試して4であれば、整数の答えでなくても、
最後は割り切れるということを見つけていました。小数を勉強した頃だったと思います。

もちろん、当たり前のことなのですが、自分でそういう数字を見つけたりする
というのは、日頃の算数のアプローチの仕方としては良いのではないかと思います。