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異人たちとの夜

2009年01月04日 18時00分24秒 | CINEMA
重松清のベストセラーを大林宣彦が映画化、
その日のまえに」。
出演は永作博美、南原清隆。


物語は、死を宣告された登場人物達が「その日」までを
どう生きていくかというもの。
死にゆく者と残される者が共に過ごす時間を淡々と描いています。

重松作品は近年映像化される事が多いですよね。
疾走」もSABU監督で映画化されましたし、
きみの友だち」は今作同様WOWOW資本で劇場公開されています。

結論から言うと、今作は想像してたよりもずっと原作に忠実でいながら
どこから見ても大林作品としか言えない作品になってました。
大林監督は同じ原作モノで「理由」も映像化していますが、
(言い方が悪いですが)フツーの撮り方も出来る作家です。
しかしこの作品では、あえて自分のカラーを色濃く出しています。
チープな合成シーンの多用や目まぐるしい程のエピソードのコラージュ、
監督の往年の名作を思い起こさせる出来栄え。

結果、原作ファンには受け入れられない方も
いるのではないかと思います。
ただ、全く忠実でありながらこの強い作風を表現し切った
監督の手腕は素晴らしいと言わざるを得ません。

永作博美を始め出演陣もいい演技でした。
ナンチャンの滑舌の悪さは変わらなかったけど(笑)。


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