【音楽アルバム紹介】Dirty Deeds Done Dirt Cheap(1976) - AC/DC

オーストラリアのハードロックバンド、AC/DCの3rdアルバム。

不良的なロックを全面に押し出した、ゴキゲンでエネルギーあふれるAC/DC初期の傑作。

AC/DCの曲は欧米のハードロックと異なり、速度を抑えたリズム重視のサウンドをとっています。

それにより非常にノリやすく、オーディエンスとの一体感を生み出すことに成功しています。

ジャケットは1981年に遅れて発売されたアメリカ版のもの。オリジナル版と曲順が異なっています。

私が所有しているのもアメリカ版のほうです。

【トラックリスト】

1. Dirty Deeds Done Dirt Cheap

2. Love at First Feel

3. Big Balls

4. Rocker

5. Problem Child

6. There's Gonna Be Some Rockin'

7. Ain't No Fun (Waiting 'Round to Be a Millionaire)

8. Ride On

9. Squealer

Dirty Deeds Done Dirt Cheap

タイトルは『安い報酬で行われる汚い行為』という意味であり、そこから『いともたやすく行われるえげつない行為』となります。

最後に、行われるであろう犯罪を想像させる不穏な単語が並べられます。

【歌詞】

高校の校長とトラブルを抱えていて

ヤツのせいでキミは落ち込んでいる

キミは卒業したいけど、ヤツのベッドの中なんてまっぴらだ

キミがすることは、電話をすることさ

オレはいつでも家にいる

いつでも呼んでくれ

36 24 36にかけるだけ

オレは犯罪まみれの人生を送ってるのさ

いともたやすく行われるえげつない行為

いともたやすく行われるえげつない行為

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

キミは恋愛のことで問題を抱えている

その事で心が壊れそう

彼はキミのベストフレンドと二股をかけている

それを知ったときから、涙が止まらない

電話をしてくれ、オレはひとりでいる

それか、訪ねてきてもいい

すぐに来てくれ、彼について忘れよう

二人で馬鹿騒ぎしようぜ

いともたやすく行われるえげつない行為

いともたやすく行われるえげつない行為

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

キミは付き合っている彼女と別れたい

でも言い出す勇気がない

彼女は昼も夜もしつこくつきまとう

気が狂ってしまいそう

電話をしてくれ、彼女なんてほっておいて

抵抗する時だ

謝礼を貰えたら、オレは喜んでなってやる

キミの彼女の間男に

いともたやすく行われるえげつない行為

いともたやすく行われるえげつない行為

いともたやすく行われるえげつない行為

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

(何の躊躇いもなく行われるえげつない行為)

コンクリートシューズ、シアン化物、T.N.T.

(いともたやすく行われる)

ネクタイ、契約、ハイ・ヴォルテージ

(いともたやすく行われる)

えげつない行為、いともたやすく行われる

えげつない行為、いともたやすく行われる

えげつない行為、オレは何でもやる

いともたやすく行われるえげつない行為

【余談】

本作でボーカルをとるボン・スコットは1980年にアルコールの過剰摂取で車の中で死亡しています。

自業自得とも言えなくないですが、ある意味最後までロックだったとも言えるでしょう。

その後、ブライアン・ジョンソンをボーカルに迎え1980年の作品『Back in Black』でバンド最大のヒットを記録します。