イギリスのロックバンド、ブラック・サバスの2ndアルバム。
ブラック・サバスはオジー・オズボーンを中心として結成されたヘヴィメタルの開祖と呼ばれるバンド。
ブラック・サバスはメンバーの入れ替えが激しいので細部は割愛しますが、本作はオリジナルメンバーのオジー・オズボーン(Vo)、トニー・アイオミ(Gt)、ギーザー・バトラー(Ba)、ビル・ワード(Dr)の4名で作成された作品となっています。
サイケデリックロックやブルースロック、ジャズをベースとして黒魔術的な恐ろしい楽曲を目指した結果、スローだけど重たいギターが鳴り響く革新的なサウンドを生み出すことに成功しています。
特に1stと2ndは実験的な要素も入っておりヘヴィメタルとも形容できない唯一無二の音楽に仕上がっています。
オープニングを飾る「War Pigs」は戦争を起こそうとする政治家を"戦争の豚"と呼んだブラック・サバスらしい名曲。
イントロのギターリフが印象的な「Paranoid」はハードロック/ヘヴィメタルのスタンダードとして多くの人に親しまれる彼らの代表曲です。
「Iron Man」は人類のために戦った鋼鉄の巨人(アイアンマン)が人類に復讐するといった内容。イントロのドラムはアイアンマンの足音、その後のギターリフはアイアンマンが迫ってくる様子を表現しており、とても秀逸な楽曲となっています。
その他にも「Planet Caravan」、「Hand of Doom」、「Fairies Wear Boots」など良曲が立ち並び飽きさせる事はありません。
全8曲しかありませんが、名曲だらけで、かつ少ない曲数により一曲一曲の個性が際立っています。今聴いても古臭さは感じさせず、斬新なアイデアが盛り込まれていてめちゃくちゃ面白い。
総評としてこれを聴かずにロックは語れないほどの大名盤です。
【トラックリスト】
1. War Pigs
2. Paranoid
3. Planet Caravan
4. Iron Man
5. Electric Funeral
6. Hand of Doom
7. Rat Salad
8. Fairies Wear Boots
Paranoid
Iron Man
【和訳】
奴は正気を失ってしまったのか
奴は目が見えているのか、それとも盲目なのか
奴は歩けるのか、それとも動いたら倒れてしまうのか
奴は生きているのか、死んでいるのか
奴は考えているのか
我々はただ通り抜けてしまおう
なぜ奴の事を気にする必要がある?
奴は強力な磁場に入ったとき
鋼鉄に変えられてしまった
人類の未来のために
時間旅行をしているとき
誰も奴を求めていない
奴はただ世界を見つめている
復讐を計画している
それはすぐに実行されるだろう
時が来た
アイアンマンが恐怖を振り撒く
墓場から復讐が蘇る
かつて奴が救った人々を殺していく
誰も奴を求めていない
彼らはただ振り向き逃げる
誰も奴を助けなかった
今、奴は復讐に燃えている
巨大な鉛のブーツが
全力で逃げる人々を
恐怖で満たす
アイアンマンが蘇った!
全曲聞けたのは随分先です。
この作品は今でも聴きますな。大好き!!