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若松孝二が監督の映画『新宿マッド』のサントラ。全曲インストでサイケ、プログレ、ジャズをベースとしたインプロヴィゼイションを中心に構成されています。
フード・ブレインはギターにパワーハウスの陳信輝、ベースにゴールデンカップスの加部正義、キーボードにエイプリルフールの柳田ヒロ、ドラムにジャックスの角田ヒロからなるバンド。
本作をリリース後、加部正義の代わりに成毛シゲルグループに在籍していた石川恵樹がベースとして加入しアルバム『晩餐』をリリースします。
【トラックリスト】
1. M-6
2. M-8
3. M-3
4. M-9
5. M-4
6. M-1
7. M-2
8. M-5
9. M-7
10. M-7-2
11. M-10
いきなりサイケでハードなジャムセッションが繰り広げられ度肝を抜かれるのですが、後半はジャズセッションがメインとなります。
オススメは疾走感あふれる「M-6」、ヘヴィでブルージーなギターが特徴の「M-8」、各々のインプロヴィゼイションが炸裂する「M-9」、サイケとジャズの良いとこ取りな12分超えの楽曲「M-10」など。
混沌としていて癖が強めですが当時のアンダーグラウンドな空気を伝える重要な作品と言えます。
そしてメンバーが良いだけあり演奏が上手くて迫力があります。総時間70分超えでかなり聴き応えがある作品。
フード・ブレインはこのサントラとオリジナルアルバム「晩餐」の2枚だけを残し1970年に自然消滅。
陳信輝はソロアルバムをリリースした後、スピード・グルー&シンキを結成するなど各人活躍を続けていきます。
M-8
ジャックスといい、山下洋輔トリオといい、
当時、尖っていた人たちをよく集めたなと思います。
このサントラは、1曲目のM-6の凶暴なまでの演奏に驚きました。
やはり凄い人たちだなと。
このサントラの時期は、まだプロトタイプといえる時期です。
この時のベースは石川恵さんで、「晩餐」の方が
ルイズルイス加部さんの参加になりますね。
「晩餐」も、つのださんの都合で2日で録音されたといいますが、
これもやはり傑作ですね。
調べ直したら本作のベースが石川恵樹氏で『晩餐』のベースが加部正義氏でした。
私の勘違いにより誤った情報を記載してしまい申し訳ありません。
『新宿マッド』リリース時にはフード・ブレインと名乗っていなかったことは知っていましたが、バンドの説明が複雑になると思い記載しませんでした。
この件についてもしっかり記載すべきだったと思います。