MOT日記

知識資本主義の流れを医療界へ。
医療界の産業革命を目指します。

公開特許公報

2005年12月02日 | Weblog
私が手続きを依頼してます特許事務所から公開特許公報掲載のお知らせが届きました。
特許出願というのは、出願から18ヶ月以上経てば、審査の如何に関わらず電子図書館で公開されます。
ですから、特許庁の電子図書館のページで「武蔵国弘」あるいは「眼内観察用内視鏡」のキーワードで検索すれば今回の出願案件がヒットします。

私としては、もちろん今回のアイデアが特許性ありと認可され、ライセンシングを希望する企業が現れ、商品化してくれるとうれしいのですが、現実はそんな簡単ではありません。地道な知財営業、学会発表を繰り返して初めて具現化します。大企業ならチームとしてその流れを生み出すことができますが、一個人では大変です。しかも我々医師は、医業が本業なものですから、なおさら大変です。

大学として所有する特許ならば、様々な支援スキームがあります。それを利用する事を出願当時の私は「良し」としなかったので、この特許出願は個人所有です。そんなに無理してアホやなあ、というのが率直な今の気持ちです。

ただ、自分で明細書を書く、という貴重な経験をする事ができました。
経験は財産です。一生モノです。

このアイデアのコンセプトを書き込んでおきます。電子図書館でごらんになった時の参考にしてください。

1:眼科用の内視鏡は全て軟性鏡。硬生鏡にした方が圧倒的に画質は良くなるがサイズの問題がある、
2:サイズの問題は主にレンズ径ではなく、レンズの背後に配列されるCCDとアンプにある。
3:レンズ→CCD→アダプターへ至る構造を工夫すればサイズの問題は解決できる。
4:光軸を2本にする事で双眼視を可能にし、眼前にディスプレーさせれば立体視も可能。
5:硝子体内だけでなく、小切開により網膜下へのアプローチも可能。


電子図書館って便利ですが、そこで埋もれてしまう知財は多いのでしょう。
早速、おたくの知財を雑誌に掲載して広告宣伝してあげますよ。という掲載依頼が来ました。


知財営業をするゆとりも無く、しばらくは市場の動向を見守って類似品をチェックします。


医者の頭の中にはいろんなアイデアが埋もれてると思います。それをくみ上げれば医療界の発展、医療の質の底上げにつながると思うのです。

医療界のMOTは私のライフワークですね。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2006-04-17 13:43:09
もう発明は止めたんですか?楽しみにしてたんですが…
Unknown (Unknown)
2006-04-19 13:36:23
昨日は、発明の日でしたね。一日一つのペースで、ちゃんと発明してますか?
Unknown (管理人)
2006-04-19 23:31:11
すいません。さぼってますね。反省。

では、早速スレッドたてます。