MOT日記

知識資本主義の流れを医療界へ。
医療界の産業革命を目指します。

レントゲン写真は誰のもの

2005年10月29日 | Weblog
昨日、医学領域の知的財産を専門にされている教授にお会いしたので、普段の疑問点を聞いてみました。


レントゲン写真の版権は誰のものなのか?
患者さん?病院?主治医?

みなさんはどう思いますか?肖像権と同じように考えれは患者さんのものですよね。と、すると医学雑誌の病理標本についているコメントは、『○○先生のご好意による提供』ではなく、『○山×子の承諾による』『△△病院出典』にすべきだ、という論調になります。
○山×子の承諾、と述べた瞬間に個人名が特定されるのですが。。


現在の流れは『レントゲン写真は誰のものでも無い』が正解のようです。個人が特定できない状況では、創造性が全く無いので権利となりえない、という法的根拠です。(異論はあるでしょうが)


しかし、画像や病理標本写真に一文でもコメントを付けるとガラリと変わります。つまり論文やポスターになった瞬間、創造性を伴うと判断され著者に著作権が生じます。


今日の結論。
オンライン上で症例検討会を行うには、
1:個人が特定できないプレゼン方法
2:関係医師のみがアクセスする環境
3:作者が著作権を当該サイトに承継する(あるいは共有する)

場合、可能になるでしょう。
そんな日は近いと考えてます。

グラスピアスの安全性

2005年10月16日 | Weblog
販売する立場からすると、『安全性』という基準は開発者の認識よりもはるかに厳しいようです。

以前の日記にもその点を触れた事があります。

さて、眼鏡のレンズ部分にピアスを付けた『グラスピアス』でも同じような言葉をメーカーサイドから聞きました。
眼鏡は一応は『医療補助器具』として医者の処方が必要なんですね。眼鏡メーカーとしては、医療器具でもある眼鏡の強度が弱くなる(かもしれない)加工は受け入れにくい、というコメントでした。
なるほど。一理あります。『しかし。。』、新進気鋭の眼鏡専門店の店長である彼は続けました。

その言葉は私を勇気づけ、今後の方針を確信しました。

まだ言えませんがそのうちに。
頑張りますよ。

MOTとは地道などぶ板営業なんですね。医療の現場にいて、医業をしていると営業努力をどうも軽く見がちです。
そこに気づけば医療のMOTも前進するかも、と考えてます。