見せてもらおうか、小売業のDXとやらを。楽天が米国ファンドと共同で西友の株式の85%を取得するそうである(楽天20%ファンド65%)。ウォルマートも引き続き15%は保有するそうだから、完全に手放す訳でもないが、以降は楽天のカラーが強まると思われる。しかしウォルマート傘下での西友は鳴かず飛ばずであった。過去、ファミマや無印良品を生み出した異端児であるが、成熟し過当競争に陥ったスーパー事業の立て直しは不調である。何処も上手くいってないから時代が悪かったと言ってしまえばそれまでだが、異端児から普通の子に変わってしまったのは確かである。楽天とはネットスーパーで協業していたが、より関係は深まる事になる。何を以ってDXと強弁するのかが楽しみなのだが、物流拠点として西友を使えれば当面はそれで良いのかも知れない。でも新たな小売業の創造を期待しているし、西武と楽天どっちが勝ってもセールを開催してくれるなら、当面満足なのである。