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海辺の暮らし

アドリア海に面した海辺の小さな町での生活日記

鉄のない女

2010-10-05 | 
         またいつもの結果が出た、年に一度の健康診断。 

        
                   私には鉄がない。

       いや、正確に言うとまったくないわけではない。(あたりまえか)
           標準(15-150)よりかなり低い(5!)のである。


というわけで、医者からいつものお説教と‘鉄強化メニュー’を言い渡され、、、開始。


            いわし                     あさり
 


                                     レバー
      

                      赤身の牛肉
                


また、これらと平行して鉄吸収を助けるための野菜(ビタミンC)もとらなければいけない。

野菜は普段も何かしら食べてはいるが、あえて鉄分の多いカルチョフィをプラス。

 
     いつもこれだと飽きるので             いつもでも飽きない!きんぴらにもして。



主食以外にも
  
    プルーン(紅茶漬け)          ココア(カカオ)や  ピーナツバターにも鉄が多いらしい。




こうして1週間、、(いや、正直に言うと5日間)朝昼晩、鉄メニューに‘鉄’してみたものの。。


わたくし、いくら好きなものでも10日、どちらでもないものなら5日(つまりここ)、嫌いなものは1日も

             、、、続かない人間だったことを思い出した。


    それに、所詮食べ物から鉄分を摂取するのには限界があるらしいし、、、(と、苦しい弁解)

                 やっぱり鉄錠剤買って飲むことに。

 

              つくづく、鉄の(意志も)ない女なのであった。。


トルティーヤと

2010-09-28 | 
トルティーヤとはスペイン風オムレツのこと。
オムレツの種類は幾つもある中、スペイン家庭で一番よく作られているのが
‘トルティーヤ デ パタタス’こと、じゃがいものオムレツ。

スペインに住んでいたとき、ルームメイトが3日にあけず作っていた一品である。
(いつも冷蔵庫が空だったので?!)

どこのうちにもある材料でとっても簡単に作れるのでご紹介。

材料はいうまでもなく、じゃがいも、玉葱、そして卵。
ちなみに卵の分量を書くのをためらうが、、1人当たり2個くらい、多ければ多いほどいい。

       
     今日は3人分なので6個、   じゃがいもと玉葱は角切りに


     そしてこれまたおそろしい?いや、おいしい秘訣だが、
         
オリーブオイルを‘ヒタヒタに’入れたフライパンにて弱火でじっくり火を通し
         火が通ってきたらフォークで適当に潰す。


その熱々をオイルごとザッと
 
溶き卵の中に入れ混ぜあわせ、  それをまたすぐフライパンに戻す。

 
   そのまま弱火で蓋をせず、下がこんがり焼けたようならひっくり返して


                 できあがり
        
表面にたっぷりの塩をかける(具には一切下味をつけてないので)のもポイント。

オイルのしみこんだ表面と中身の柔らかい卵、ホクホクのじゃがいも、甘い玉葱のコンビは
シンプルだが絶妙、ワインのつまみにもビッタリ。

ちなみにトルティーヤはおかずというよりおやつ感覚のもの。
またスペインでは‘軽い’の夕食の時にもよく出される。


そして特徴がケーキのような形に作る、のが理想。
となるとどうしても少量の卵では無理がある。
なのでスペインの家庭で作る時はダース(12個)丸ごと使うことも多い。

何度も脅かすようだが、
トルティーヤをおいしく作るのには、大量の卵、塩、オリーブオイルが不可欠なのである。


思うに、スペイン人のオリーブオイル摂取量はイタリア人をさらに勝るものがある。
彼らの共通点は‘オリーブオイルは健康のもと’をモットーにしていることだが、
実際、スペイン人が飲んでる(オイルを!)のを何度も目にしたことがある。
なので料理に大量に使われるのも当然といえばそうなわけで。。



ちなみにこちらはイタリアのオムレツこと

         ‘フリタータ’

ケーキ型にはしなくていいし、中にさまざまな具を入れるのでトルティーヤより卵の量も少なくできる。
材料はハムや野菜、好みのものでいいが、必ず下味にパルミジャーノを入れる。

作り方は、材料を炒めたフライパンに溶き卵を入れて焼くだけ。


うちではこの他にも、

パンで食べるときにはバターと生クリーム、もしくはチーズを入れて作るフワッとしたフランス風、
ご飯で食べるときにはダシやお醤油味ベース、ひき肉や、桜エビが入った日本風、
ナンプラーを入れてタイ風、などをよく作るが、

どれにしても、たいてい誰にでも受け入れられるのが‘卵料理’ことオムレツの強みである。

ブロードと。。

2010-09-14 | 
まだ残暑厳しい中‘何で今こんなもん出すの~!’というお叱りの声が聞こえそうだが、、

      ブロード、冬によく食べられるコンソメスープです。

       

基本材料は
 
  香味野菜(セロリ、人参、玉葱、ローリエ、胡椒)と 牛の塊肉。

これらを大きな鍋に入れて丸1日弱火でコトコト煮込んでいたのが、昔の‘家庭の味’


                でも今は、

     特別な日(クリスマスや正月などの祝日)を除いて、
       ほとんどの人はこういうのを使っている。
       
クラシックな固形タイブや顆粒タイプ、最近はゼラチンタイプや液状タイプも。
味は基本の牛、鶏、野菜のほかにもいろいろあり、油・塩分控えめのダイエットタイプもある。

なにせ本格的に作ると半日がかりなのが、お湯に溶かして1分!なのだから今の人のはうってつけ。


そしてこれに加えるバリエーションの1つが、

これまたマンマの味代表選手こと‘トルテリーニ’
    
の、市販品。これを1分でできたブロードに入れて3分、、、で、できあがり。

本来なら、ブロードに半日、トルテリーニ作りに半日、計丸1日かかりの一品が、である。

またブロードはそれ自体が主役になる料理より、
リゾットや煮物をするときの下味(脇役)に使われることの方が多い。
となると、ますます手軽さが需要になるのがわかる気がする。


ちなみにお味の方はというと、

そんなに悪くはない、と私は思う。
メーカーによって多少味が異なるので、好みの味を見つければ尚良しかも。

もちろんこのようなインスタント食品に反対なイタリア人もまだいるにはいる。
しかしその数も年々減ってきているのが、
逆にスーパーの棚を埋めていっている大量の市販品の数を見ればわかる。



ところで、


ブロードは冬の食べ物と紹介したが、

私はまったく同じ材料と作り方(ほぼ)で、夏の定番メニューを作っている。

それは‘カレー’。

              
私は日本のカレールゥを使った‘欧風カレー’(そんなものはヨーロッパに存在しないのだが)が好き。


       
もちろん玉葱(は増やして)別に炒め、あとはブロードと同じように圧力釜に入れてじっくり調理。

塊肉に触ると崩れるくらいまで煮込んだあと、カレールゥを加える。
ちなみにじゃがいもはドロッとするのが好きでないので入れない。か、食べる時に別調理して入れる。

                



                全く違った料理になってしまったが、


     考えてみると、どちらも両国代表‘家庭の味’にかわりなかった、、りして。

フォカッチャ

2010-08-30 | 
                お気に入りのパン屋に夏場だけ出るトマトパン。

              
               ボコボコのったチェリートマトが甘酸っぱくておいしい。

                 以前はよくうちでもピザを作ってたことがあったが、
       ここに引越してからうちの斜め下にピッゼリアがあったため、それもしなくなった。
            やっぱりなんのかんの言っても家庭のオーブンと窯焼きは違う。


                 でも、たまにはフォカッチャでも作ってみるか。。


         となると出番は‘こな(粉)職人こと、こね職人’のこばとさん。

         
          粘土遊びの名残か?こういう作業はわりと喜んで手伝うのだが、今日は、、

      最後までやるかと思いきや、自分の仕事が終わったらサッサと遊びに行ってしまった。。


でこねた生地は
  
ぬれ布巾をかけて数時間寝かせたあと、オーブンの鉄板にそのままのばして、トッピング。


                       熱いオーブンに入れて20分


                   

                     焼きたては私1人で食べちゃおうっと!

ボッタルガ

2010-08-22 | 
  前記でイタリアには‘たらこスパゲティ’はないと書いて思い出したのが、

            これ‘ボッタルガ’こと、からすみ。

     
    サルディーニャ島の名産物で、ボラの卵を塩漬けにしたものである。
    (マグロ使用のもあるがボラの方がコクがあり断然美味しい!)


どうやって食べるかというと、

                普通に薄く切って           
            
           酒のつまみや、サラダに混ぜてもいいが、


                 私はやっぱり
           
           こうして刻んで(もしくはすりおろして)     


                  パスタにかける
         
ペペロンチーノとローズマリーが効いたオリーブオイルをかけていただくと
                いっそう美味しさが増す。


日本のたらこスパゲティが好きな人だったら、ぜったいこれもイケると思う。