
ここ1年くらい話題になってるバンボッチョーネとは、、、お菓子の名前ではない。
私の持ってる伊和辞書には載ってないのだが、
巷で使われている意味は‘(親の)スネかじり’
つい最近、
‘32歳’の大学生が、仕送りをストップしようとした親を訴えて、、勝訴!?した。
これをきっかけに‘また’この話題に火がついた。
‘また’’というのは、バンボッチョーネ論争の生みの親である国会議員が去年した発言
‘イタリアにはバンボッチョーネが多すぎる’が発端であった。
しかし、たしかに事実である。
イタリアには30どころか40になっても家にいて、マンマの作ってくれたご飯を食べてる人がワンサカいる。
大学生というカテゴリーも不可解?で、20代半ばで卒業できれば上出来、
30代でまだ現役学生も多いのだ。
それは他の国(アメリカなどの)でも見られることだが、
大きな違いは彼らはとっくに家を出て自立しながら学校に行っているのに対して、
イタリアの場合はすべて親がかりなのである。
こんな感じなのでもちろん、結婚したい人も、できる人も少なく、
少子率はヨーロッパ一である。
では親はどうなのかというと、、、嘆きながらも‘生き生きと’世話に明け暮れている。(特にマンマ)
たまに世間に子供のバンボッチョーネを指摘されても、毅然と、
‘(不況で)仕事がない’‘1人暮らしするには家賃が高すぎる’‘給料が低い’
すべて社会のせいだ。
それも事実にはかわりないのだが。。
このバンボッチョーネを支えている親たちとは、その多くが60代以上の人たちで、
高度成長時代に家を建て、2人以上の子供を学校に行かせ、貯金もできた世代。
どちらかといえば中級クラス以上の年金所得者か、イタリアには多い自営業者たちだ。
なので今のところ年金も保証されている年代なのだが、、、それも果たしていつまでもつものか。
年々歳をとってゆく親達を前に、バンボッチョーネ達の終末も近いハズである。
ある人いわく‘どうにかなるわよ’
またある人いわく‘国が(ベルスコーニ?!)なんとかする’
またまたある人いわく‘神のみぞ知る’
ともあれ、、、ひとごとではない,かも。