シャンプーしたての髪の毛っていい匂い。
それに釣られてミツバチも寄ってくる。
今日で断水11日目。
残念ながら、もうハエしか寄ってこない。
そして私に止まってからの滞在時間が長い、しつこい、遠慮がない。
私は今、どんな臭いを放ち、どんな味がするのだろうか?
とても心配。
今回の断水はちょっと性質が悪い。
今までのように気まぐれにやって来ては、気まぐれに去って行くような、いわゆる自然現象的な断水ではなく、
今回の断水は水道会社が「栓」を閉めるという人的要因による断水なのである。
「栓」を開けてもらえばいいじゃん。
そう、その通りなのだが、開けてもらうには条件があるのだ。
ご存知のように、昨今の気候変動などによりkenya国内は深刻な水不足に陥っている。
Nairobiなどの都市部では水は有限有料という意識が浸透しているが、
私が暮らすOthayaのような田舎町では水は天の恵みであり、無限無料という意識が未だ根強い。
昨今の気候の異常化には気づいてはいるものの、
「来年は正常に戻ったらいいね。」
残念ながら、その程度の意識の人が多いのは事実である。
しかしながら、少し乱暴な言い方になるが、もともと田舎で自給自足を営む人達が、水に限らず地球資源を過剰に搾取することはほとんどなく、
彼らが普通に生活を営んでいる分にはkenyaの水不足等の要因にはならないだろうと私は考えるし、彼らもそう思っているだろう。
そもそも…、
ここで責任の所在について述べることは止めにして、
とにかく昨今の水不足を深刻に捉えざるを得ないのだろうkenya政府は全国で水を有料化する方針を定め、珍しく早急な対応を講じてきている。
各住居にmeterの設置を義務付け、定額制料金を廃止し、今まで料金を徴収していなかった住居も含めた全戸より適正な料金(使用量に見合った)を徴収する方針のようだ。
我が更生院ならびに更生院のcompoundの住居の全てが築50年以上の年代物で、
meterどころか、水道管の配置さえそれに対応できるようには設計されておらず、とても一筋縄では行かない。
compoundのほとんどの住居が無理やり壁で仕切りを作り、一つ屋根の下に強引に二家庭(仮称A、Bとする)が入居するつくりになっており、
water mainから分岐されたpipeが先ずAの住居内を通り、そしてAの住居内からお隣さんB宅内へ通じている。
もちろん私の「愛の巣」もそうだ。
個々宅にmeterを設置するのが理想だが、
その場合meter設置費の他に上記のような理由から水道管に係る改築工事も必須となり、その費用はmeter設置のみの費用に比べ天文学的数字になる。
改築を避けA、B宅合同で1つのmeterを設置した場合、各家庭で使用する水量が当分なわけもなく、料金の分割支払い方法にも問題が残る。
仮に料金をshareすることで合意しても、支払いの段で、どちらかが支払いを怠った場合、A、B両家への供給が止まる。
連日開催されたcompound会議では、様々な案が練られ、その都度ダメ出しが行われ、議論に行き詰ると、祈り、歌い、そして家に帰る日が続いた。
その行き詰った際に「祈り、歌う」と言う発想に痺れ、私も毎日真剣にお祈りを捧げ、バリトンを響かせた。
が、さすがに何の進展もない11日間を経過し不安を感じ始めていることは言うまでもない。
また、今までも断水の際には川の水で補填してきた経緯があり、最悪、川から水を汲んで来れば何とかなるという
雰囲気が漂い始めてきている。
おかげ様で、ハエが私のsecurity guardのようになって久しい。

Kenyaには水を汲むために毎日4時間かけて往復している人々がいるなかで、
たとえ週の半分であっても蛇口から水を得られること自体、大変な贅沢なのかもしれない。
私の場合、川は1時間あれば往復できる距離にあり、最長で22日間という断水の経験からも、今日現在は未だ11日目と言うことで、まだ行ける気もしている。
が、これがpermanentになると思うと、正直「キチィな」と弱気になってしまう。
魂込めて育てている畑の作物達も気になる。
(更生院にはmeterが設置される予定で、Boysは近日中に水を使えることになります。ご心配なく。)
水はなくても腹は減るし、喉は渇く。
飲食すれば催すし、じっとしていたって汗も掻く。
ちなみに、皆さんは5日間以上同じ靴下もしくは下着を身に着け続けた経験はあるだろうか?
私の経験から言うと、5日目を超えたあたりから履き心地に変化がみられ…。
とにかく、洗濯だってしなくちゃならない。
Kenya赴任当初は停電が何よりも怖かったが、今なら1ヶ月間の停電も笑い話で済ませる自信がある。
が、水はそうもいかない。
実例を挙げてご説明いたしましょう。
PEにclubと動きまくった一日。
腹の虫も大騒ぎ。
水浴びでもできれば、せめてタオルで身体を拭くくらいできれば、
さっぱりした気分で夕食の準備に取りかかれるのに、
50Lはあっただろう水のstockは、明日には川に補充へ行かなければならない程に減ってしまっている。
水浴びどころか、今晩の炊事もギリギリだ。
水浴びはあきらめて、夕食の準備に取りかかる。
「今晩は」というか、「今晩も」また「特製マコトカレー」。
材料はジャガイモとニンジンと唐辛子とニンニク。
調味量はマサラと塩。
不足した材料の穴を埋める如く、それぞれを大量に入れる。
きっと帰国して食べる日本のカレーライスに私は言葉を失うのだろう。
それだけを楽しみに今晩も「特製マコトカレー」を無言で頬張る。
不味くないけど、旨くもない…。
ニンニクだろうか、はたまた唐辛子だろうか。
辛いというか苦い。
日本に帰るまでの辛抱だ。
ドンマイ。
断水の際のカレーの利点は、洗い物が少なくて済むと言う点にある。
食後の一服分の「水」を残し、無事後片付け終了。
「さて、chaiでも入れて一服すっかな。」
そんな頃だ。
なんだか、下半身が火照る。
精力をつけると聞くニンニクは大量に入れたが、今回が初めてじゃない。
そうこうしている間にも、チ○コの火照りは治まるどころか、勢いを増す。
突如として起こったチ○コの異変にうろたえる私。
ハエを媒介とする「急性なんとかチ○コ」だろうか?と新型疾病疑惑浮上が私の不安を煽る。
冷静にあることに努め、ありとあらゆる可能性について思考を巡らせた結果、犯人が判明。
「カプサイシン」である。
唐辛子を触った手で、チ○コも触った気がする。
火照りを通り越してもう痛い。
一刻も早くチ○コを洗浄したいが、水が無い。
チ○コは非常事態だが、Chaiもどうしても飲みたい。
Chai or Chinko?
しばしの苦悶の末、我ながら名案が浮かぶ。
「マキロン!!!」
JICAから支給されているマキロンがあったはずだ。
が、こんな時に限ってマキロンが出てこない。
結局、私の全財産の詰まる2つのダンボールを引っくり返し、マキロン確保!
おかげ様でチ○コも一命を取りとめ、chaiも飲めた。
断水恐るべし。
「近い将来、「水」を巡った大規模な争いが勃発する可能性は高い。」
というある評論家の言葉を思い出す。
現に石油をはじめとした資源を巡る紛争や戦争は既に起こってしまっている。
もしそのような事態に陥った場合は、言わずもがな、私のチ○コ騒動どころの話ではないことは皆さんの想像にも容易いだろう。
Kenyaではこの度の全国的なregulationの実施で、meter設置に反対、もしくは設置するだけの余裕の無い農民たちが水を得るために水道管を破壊しているという話も聞く。
地球を一つの生命体と考えた場合、そこで生命活動を行う我々人類を含めた生物は地球の細胞とも言えるだろう。
その細胞である我々人類が、喉の渇きを理由に体内(地球)の水分を奪い合い、互いを攻撃し合う。
「人類」という細胞ばかりか、他の細胞(他の生物)もその争いに巻き込まれ、細胞は破壊され、組織は機能しなくなり、生体(地球)は生命維持に重大な支障を来たし死に至る。
そう考えると、我々人類はまるで悪性の細胞のようだ。
もし仮に、地球上で人類だけ絶滅したら、地球の寿命は延びるのではないだろうか?
「水」は人体の70%を占めるとされる。
2%~4%の水分を失うと強い喉の渇きを感じ、
6%以上の水分を失ってしまった場合には、医療機関での緊急処置を必要とすると聞いたことがある。
地球の71%を占めると言われる「水」。
地球は今、どれほどの水分を失いつつあり、どの程度の脱水症状にあるのだろう。
もしかしたら、すでに人体で言うところの6%以上にあたり、緊急処置を必要としているのかもしれない。
Benign or Malibnant ?
我々は生体(地球)にとって正常な細胞なのだろうか。
悪性細胞とみなされてはいないだろうか。
生体が自らをより良い状態に保つために引き起こされるという、生体により管理・調整されているアポトーシスを、
我々人類も生体(地球)によってprogramされてしまう日が来るのではないだろうか。
幸いなことに、このままでは近い将来に危機的状況が待ち受けていることを我々は知らされている。
であればね?
クドくなりそうだから、今回はこの辺でやめとこ。
「水」は大切だと思う。
以上。
それに釣られてミツバチも寄ってくる。
今日で断水11日目。
残念ながら、もうハエしか寄ってこない。
そして私に止まってからの滞在時間が長い、しつこい、遠慮がない。
私は今、どんな臭いを放ち、どんな味がするのだろうか?
とても心配。
今回の断水はちょっと性質が悪い。
今までのように気まぐれにやって来ては、気まぐれに去って行くような、いわゆる自然現象的な断水ではなく、
今回の断水は水道会社が「栓」を閉めるという人的要因による断水なのである。
「栓」を開けてもらえばいいじゃん。
そう、その通りなのだが、開けてもらうには条件があるのだ。
ご存知のように、昨今の気候変動などによりkenya国内は深刻な水不足に陥っている。
Nairobiなどの都市部では水は有限有料という意識が浸透しているが、
私が暮らすOthayaのような田舎町では水は天の恵みであり、無限無料という意識が未だ根強い。
昨今の気候の異常化には気づいてはいるものの、
「来年は正常に戻ったらいいね。」
残念ながら、その程度の意識の人が多いのは事実である。
しかしながら、少し乱暴な言い方になるが、もともと田舎で自給自足を営む人達が、水に限らず地球資源を過剰に搾取することはほとんどなく、
彼らが普通に生活を営んでいる分にはkenyaの水不足等の要因にはならないだろうと私は考えるし、彼らもそう思っているだろう。
そもそも…、
ここで責任の所在について述べることは止めにして、
とにかく昨今の水不足を深刻に捉えざるを得ないのだろうkenya政府は全国で水を有料化する方針を定め、珍しく早急な対応を講じてきている。
各住居にmeterの設置を義務付け、定額制料金を廃止し、今まで料金を徴収していなかった住居も含めた全戸より適正な料金(使用量に見合った)を徴収する方針のようだ。
我が更生院ならびに更生院のcompoundの住居の全てが築50年以上の年代物で、
meterどころか、水道管の配置さえそれに対応できるようには設計されておらず、とても一筋縄では行かない。
compoundのほとんどの住居が無理やり壁で仕切りを作り、一つ屋根の下に強引に二家庭(仮称A、Bとする)が入居するつくりになっており、
water mainから分岐されたpipeが先ずAの住居内を通り、そしてAの住居内からお隣さんB宅内へ通じている。
もちろん私の「愛の巣」もそうだ。
個々宅にmeterを設置するのが理想だが、
その場合meter設置費の他に上記のような理由から水道管に係る改築工事も必須となり、その費用はmeter設置のみの費用に比べ天文学的数字になる。
改築を避けA、B宅合同で1つのmeterを設置した場合、各家庭で使用する水量が当分なわけもなく、料金の分割支払い方法にも問題が残る。
仮に料金をshareすることで合意しても、支払いの段で、どちらかが支払いを怠った場合、A、B両家への供給が止まる。
連日開催されたcompound会議では、様々な案が練られ、その都度ダメ出しが行われ、議論に行き詰ると、祈り、歌い、そして家に帰る日が続いた。
その行き詰った際に「祈り、歌う」と言う発想に痺れ、私も毎日真剣にお祈りを捧げ、バリトンを響かせた。
が、さすがに何の進展もない11日間を経過し不安を感じ始めていることは言うまでもない。
また、今までも断水の際には川の水で補填してきた経緯があり、最悪、川から水を汲んで来れば何とかなるという
雰囲気が漂い始めてきている。
おかげ様で、ハエが私のsecurity guardのようになって久しい。

Kenyaには水を汲むために毎日4時間かけて往復している人々がいるなかで、
たとえ週の半分であっても蛇口から水を得られること自体、大変な贅沢なのかもしれない。
私の場合、川は1時間あれば往復できる距離にあり、最長で22日間という断水の経験からも、今日現在は未だ11日目と言うことで、まだ行ける気もしている。
が、これがpermanentになると思うと、正直「キチィな」と弱気になってしまう。
魂込めて育てている畑の作物達も気になる。
(更生院にはmeterが設置される予定で、Boysは近日中に水を使えることになります。ご心配なく。)
水はなくても腹は減るし、喉は渇く。
飲食すれば催すし、じっとしていたって汗も掻く。
ちなみに、皆さんは5日間以上同じ靴下もしくは下着を身に着け続けた経験はあるだろうか?
私の経験から言うと、5日目を超えたあたりから履き心地に変化がみられ…。
とにかく、洗濯だってしなくちゃならない。
Kenya赴任当初は停電が何よりも怖かったが、今なら1ヶ月間の停電も笑い話で済ませる自信がある。
が、水はそうもいかない。
実例を挙げてご説明いたしましょう。
PEにclubと動きまくった一日。
腹の虫も大騒ぎ。
水浴びでもできれば、せめてタオルで身体を拭くくらいできれば、
さっぱりした気分で夕食の準備に取りかかれるのに、
50Lはあっただろう水のstockは、明日には川に補充へ行かなければならない程に減ってしまっている。
水浴びどころか、今晩の炊事もギリギリだ。
水浴びはあきらめて、夕食の準備に取りかかる。
「今晩は」というか、「今晩も」また「特製マコトカレー」。
材料はジャガイモとニンジンと唐辛子とニンニク。
調味量はマサラと塩。
不足した材料の穴を埋める如く、それぞれを大量に入れる。
きっと帰国して食べる日本のカレーライスに私は言葉を失うのだろう。
それだけを楽しみに今晩も「特製マコトカレー」を無言で頬張る。
不味くないけど、旨くもない…。
ニンニクだろうか、はたまた唐辛子だろうか。
辛いというか苦い。
日本に帰るまでの辛抱だ。
ドンマイ。
断水の際のカレーの利点は、洗い物が少なくて済むと言う点にある。
食後の一服分の「水」を残し、無事後片付け終了。
「さて、chaiでも入れて一服すっかな。」
そんな頃だ。
なんだか、下半身が火照る。
精力をつけると聞くニンニクは大量に入れたが、今回が初めてじゃない。
そうこうしている間にも、チ○コの火照りは治まるどころか、勢いを増す。
突如として起こったチ○コの異変にうろたえる私。
ハエを媒介とする「急性なんとかチ○コ」だろうか?と新型疾病疑惑浮上が私の不安を煽る。
冷静にあることに努め、ありとあらゆる可能性について思考を巡らせた結果、犯人が判明。
「カプサイシン」である。
唐辛子を触った手で、チ○コも触った気がする。
火照りを通り越してもう痛い。
一刻も早くチ○コを洗浄したいが、水が無い。
チ○コは非常事態だが、Chaiもどうしても飲みたい。
Chai or Chinko?
しばしの苦悶の末、我ながら名案が浮かぶ。
「マキロン!!!」
JICAから支給されているマキロンがあったはずだ。
が、こんな時に限ってマキロンが出てこない。
結局、私の全財産の詰まる2つのダンボールを引っくり返し、マキロン確保!
おかげ様でチ○コも一命を取りとめ、chaiも飲めた。
断水恐るべし。
「近い将来、「水」を巡った大規模な争いが勃発する可能性は高い。」
というある評論家の言葉を思い出す。
現に石油をはじめとした資源を巡る紛争や戦争は既に起こってしまっている。
もしそのような事態に陥った場合は、言わずもがな、私のチ○コ騒動どころの話ではないことは皆さんの想像にも容易いだろう。
Kenyaではこの度の全国的なregulationの実施で、meter設置に反対、もしくは設置するだけの余裕の無い農民たちが水を得るために水道管を破壊しているという話も聞く。
地球を一つの生命体と考えた場合、そこで生命活動を行う我々人類を含めた生物は地球の細胞とも言えるだろう。
その細胞である我々人類が、喉の渇きを理由に体内(地球)の水分を奪い合い、互いを攻撃し合う。
「人類」という細胞ばかりか、他の細胞(他の生物)もその争いに巻き込まれ、細胞は破壊され、組織は機能しなくなり、生体(地球)は生命維持に重大な支障を来たし死に至る。
そう考えると、我々人類はまるで悪性の細胞のようだ。
もし仮に、地球上で人類だけ絶滅したら、地球の寿命は延びるのではないだろうか?
「水」は人体の70%を占めるとされる。
2%~4%の水分を失うと強い喉の渇きを感じ、
6%以上の水分を失ってしまった場合には、医療機関での緊急処置を必要とすると聞いたことがある。
地球の71%を占めると言われる「水」。
地球は今、どれほどの水分を失いつつあり、どの程度の脱水症状にあるのだろう。
もしかしたら、すでに人体で言うところの6%以上にあたり、緊急処置を必要としているのかもしれない。
Benign or Malibnant ?
我々は生体(地球)にとって正常な細胞なのだろうか。
悪性細胞とみなされてはいないだろうか。
生体が自らをより良い状態に保つために引き起こされるという、生体により管理・調整されているアポトーシスを、
我々人類も生体(地球)によってprogramされてしまう日が来るのではないだろうか。
幸いなことに、このままでは近い将来に危機的状況が待ち受けていることを我々は知らされている。
であればね?
クドくなりそうだから、今回はこの辺でやめとこ。
「水」は大切だと思う。
以上。