現在一人暮らしをしている私にとっての最大の敵は「洗濯」と「ご飯の支度」である。
ご存知のように、ここはKenyaのOthayaという田舎町であり、
我家には洗濯機や電子レンジ、冷蔵庫のような文明の利器があるはずもなく、
最初こそキャンプ気分で「洗濯」も「ご飯の支度」も楽しみながらこなしていたが、今はストレス以外の何物でもない…。
洗濯については、若干の獣臭が漂うことさえ我慢すればなんとか回数を減らすことができる。
ちなみに、現在、私の履いてるパンツは私の記憶が確かなかぎり、めでたくも「6日目」を迎えているはずである。
無論、もうすぐ洗い時なことは十分心得ているので心配は無用である。
が、食事についてはそうもいかない。
日本とはまるで違う生活環境にある今、体調管理が何よりも重要であり、その鍵を握るのは食事であると言っても過言ではない。
日本で甘えた生活をしてきたツケであろう、私の料理はレパートリーが少ないうえに、自慢するわけではないが、かなりおいしくない。
現在鋭意努力中である。
「mcoはboysと一緒のご飯を食べてもいいのよ。」
とManagerは言ってくれるが、私が食べたことにより、たとえ少量だとしてもboysの食事量が減ると思うと、やはり気が引ける。
Boysがおいしそうに食べる姿に
「それ一口俺にくれない?」
と思わず言ってしまいそうになる衝動を抑えながら、我ながら毅然とした態度で彼らが食べ終わるのを待つ毎日である。
12:45 and 18:00
「カーン、カーン、カーン。」
と鐘が鳴る。それが食事の合図だ。
それまで遊び疲れてグランドに寝転んでいたboysもその鐘を合図に獣と化す。特に夕食時は凄まじい。
「いつぞやの授業での100m走の時より良いTIMEが出てんじゃねぇの?」と思うくらいだ。
私が赴任した当初は、食事の鐘が鳴ると、とにかく早者勝ち状態で食堂に入った彼らは、
必ずと言っていいほど取り合いの喧嘩し、「いただきます。」の挨拶もないまま、立ったまま食べ(椅子はある)、
平気で食べかすを床に捨て、食べ終わってもいないのに食堂の外に出てさらに食べ続ける、といった具合だった。
赴任から20日程経った今、食堂に入る前に全員で整列し、お祈りをする。
そしてコイントスをしてグループごとの順番を決め、食堂へ入場する。
このコイントスが自分でも驚くほどboysには好評で、今では私が来るまでの5分くらいなら待っていてくれる。
ただし5分が限界だ。であるが故に、私も鐘と共に猛ダッシュをかける毎日である。
座って食べているboysを徹底的に褒めちぎった結果、今ではほぼ全員が座って食事を取る。
床に平気で食べカスを捨てるという行為については、これは食事時に関わらずanytime,anywhere,なkenyanが相手なだけに壮絶な戦いになりそうだ。
先日、私は処分に困り、我家の生ゴミを更生院内の焼却場へ持ち込んだことがあった。
その日の昼食のことである。Boysがオレンジの皮を昼食と一緒に食べている。
オレンジは彼らの献立には無い。見覚えのあるゴミ袋がテーブルの下に転がっている。
彼らが食べているのは私が今朝捨てた生ゴミの中にあったオレンジの皮だったのである。
必ずしも毎食ごとに十分な量を食べることができるわけではない彼らに罪はない。
私にとっては「ゴミ」であったオレンジの皮も、彼らにとっては「食べ物」であることには違いないのだ。
彼らにどう声をかけるべきか戸惑った挙句、
「それは俺の物だから返してほしい。」
と声をかけ、食べることを止めさせるのが精一杯だった。
その日から私は裏庭に穴を掘り、自宅のゴミはそこで焼却している。
自分の配慮不足に心底嫌気が差すとともに、今後取り組むべき課題の大きさを思い知った。
何よりも私自身の意識改革の方が先決だ。
今日、boysに「おやつ」について教えてもらった。食べるまでは一苦労である。
1:とにかくじっと待つ。もしも音を立ててしまったら全員からドロップキックの応酬がある。
2:獲物が来たら、紐を引く。紐を引くタイミングもかなりのセンスが問われる。
3:全員で籠を囲み大声で叫ぶ。すると籠の中の獲物が失神する。しない時もある…。
4:「食べごろ」になるまで、自分の食事を分け与え、太らせる。
5:食す
「mco, unataka?」 (マコも食べる?)
と誘ってくれる彼らの優しさには涙が出るが、
「labda kesyo.」 (また今度にしとく。)
と辞退させていただいている。
この場合の辞退の理由は先述のものとは違うわけだが…。
ご存知のように、ここはKenyaのOthayaという田舎町であり、
我家には洗濯機や電子レンジ、冷蔵庫のような文明の利器があるはずもなく、
最初こそキャンプ気分で「洗濯」も「ご飯の支度」も楽しみながらこなしていたが、今はストレス以外の何物でもない…。
洗濯については、若干の獣臭が漂うことさえ我慢すればなんとか回数を減らすことができる。
ちなみに、現在、私の履いてるパンツは私の記憶が確かなかぎり、めでたくも「6日目」を迎えているはずである。
無論、もうすぐ洗い時なことは十分心得ているので心配は無用である。
が、食事についてはそうもいかない。
日本とはまるで違う生活環境にある今、体調管理が何よりも重要であり、その鍵を握るのは食事であると言っても過言ではない。
日本で甘えた生活をしてきたツケであろう、私の料理はレパートリーが少ないうえに、自慢するわけではないが、かなりおいしくない。
現在鋭意努力中である。
「mcoはboysと一緒のご飯を食べてもいいのよ。」
とManagerは言ってくれるが、私が食べたことにより、たとえ少量だとしてもboysの食事量が減ると思うと、やはり気が引ける。
Boysがおいしそうに食べる姿に
「それ一口俺にくれない?」
と思わず言ってしまいそうになる衝動を抑えながら、我ながら毅然とした態度で彼らが食べ終わるのを待つ毎日である。
12:45 and 18:00
「カーン、カーン、カーン。」
と鐘が鳴る。それが食事の合図だ。
それまで遊び疲れてグランドに寝転んでいたboysもその鐘を合図に獣と化す。特に夕食時は凄まじい。
「いつぞやの授業での100m走の時より良いTIMEが出てんじゃねぇの?」と思うくらいだ。
私が赴任した当初は、食事の鐘が鳴ると、とにかく早者勝ち状態で食堂に入った彼らは、
必ずと言っていいほど取り合いの喧嘩し、「いただきます。」の挨拶もないまま、立ったまま食べ(椅子はある)、
平気で食べかすを床に捨て、食べ終わってもいないのに食堂の外に出てさらに食べ続ける、といった具合だった。
赴任から20日程経った今、食堂に入る前に全員で整列し、お祈りをする。
そしてコイントスをしてグループごとの順番を決め、食堂へ入場する。
このコイントスが自分でも驚くほどboysには好評で、今では私が来るまでの5分くらいなら待っていてくれる。
ただし5分が限界だ。であるが故に、私も鐘と共に猛ダッシュをかける毎日である。
座って食べているboysを徹底的に褒めちぎった結果、今ではほぼ全員が座って食事を取る。
床に平気で食べカスを捨てるという行為については、これは食事時に関わらずanytime,anywhere,なkenyanが相手なだけに壮絶な戦いになりそうだ。
先日、私は処分に困り、我家の生ゴミを更生院内の焼却場へ持ち込んだことがあった。
その日の昼食のことである。Boysがオレンジの皮を昼食と一緒に食べている。
オレンジは彼らの献立には無い。見覚えのあるゴミ袋がテーブルの下に転がっている。
彼らが食べているのは私が今朝捨てた生ゴミの中にあったオレンジの皮だったのである。
必ずしも毎食ごとに十分な量を食べることができるわけではない彼らに罪はない。
私にとっては「ゴミ」であったオレンジの皮も、彼らにとっては「食べ物」であることには違いないのだ。
彼らにどう声をかけるべきか戸惑った挙句、
「それは俺の物だから返してほしい。」
と声をかけ、食べることを止めさせるのが精一杯だった。
その日から私は裏庭に穴を掘り、自宅のゴミはそこで焼却している。
自分の配慮不足に心底嫌気が差すとともに、今後取り組むべき課題の大きさを思い知った。
何よりも私自身の意識改革の方が先決だ。
今日、boysに「おやつ」について教えてもらった。食べるまでは一苦労である。
1:とにかくじっと待つ。もしも音を立ててしまったら全員からドロップキックの応酬がある。
2:獲物が来たら、紐を引く。紐を引くタイミングもかなりのセンスが問われる。
3:全員で籠を囲み大声で叫ぶ。すると籠の中の獲物が失神する。しない時もある…。
4:「食べごろ」になるまで、自分の食事を分け与え、太らせる。
5:食す
「mco, unataka?」 (マコも食べる?)
と誘ってくれる彼らの優しさには涙が出るが、
「labda kesyo.」 (また今度にしとく。)
と辞退させていただいている。
この場合の辞退の理由は先述のものとは違うわけだが…。