
この浅瀬の先には、貴重なアオサンゴが群生している。
石垣島の白保。
このアオサンゴの珊瑚礁に、新空港建設の予定があった。白保に住む住民たちは大反対をしていた。本土からも反対運動の声は巻き起こった。
その白保で、毎年、娘と二人、年を越していた。大晦日の夜には、民宿のおじさんやおばさんと一緒に新年を迎えた。
この写真は1990年1月2日になっている。石垣島を去る前に、もう一度だけアオサンゴを見ようと思って、飛行機の出発前にここに戻ったときだ、多分。
その後、この白保への空港建設は頓挫し、アオサンゴは守られることになった。
しかしせっかく守られた珊瑚なのに、今は地球規模の自然界のダメージで八重山諸島のサンゴも壊れ始めている。
沖へ出て船を降り、シュノーケリングで見た「海の中の森林」アオサンゴの群生。娘が亡くなってからはあの頃の思い出が怖くて、この石垣島にも白保へも一度も行っていない。
あのアオサンゴの森林を、もう一度見たい。娘が亡くなってもう10年。勇気を出して、もう一度行ってみようか、でも辛い気持ちになるだけか。やっぱり、少し怖い気もする。でも・・・・・・・。
逡巡する今日この頃。
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